サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、バルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスが2015年の10月25日に行われたラ・リーガ第9節のエイバル戦で決めたハットトリックだ。

バルセロナの絶対的な存在であるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが不在となったこの試合で、スアレスとブラジル代表FWネイマールのホットラインが火を噴く。

10分にエイバルに先制を許す展開の中、22分にネイマールが左サイドをドリブル突破で打開する。これを受けたスアレスが一旦、MFセルヒオ・ブスケッツに預けると、ブスケッツは逆サイドへと展開。これをFWサンドロ・ラミレスがダイレクトで折り返し、最後はスアレスが豪快に頭で決める。

そして迎えた48分、再びネイマールが左サイドをドリブルで切り開くと、ボックス内の狭いところを通しスアレスへとパス。完璧なトラップからGKのニアサイドを抜き、逆転に成功する。

さらに試合終了間際の85分、カウンターのチャンスからネイマールがDFライン裏に抜け出したスアレスへロブパス。胸で完璧なトラップを決めると、再びGKのニアサイドを抜いた。

メッシ不在の中、抜群の連携と決定力を見せたスアレスのハットトリックでバルセロナがしっかりと勝ち点3を獲得している。