ラ・リーガ・スマートバンクは20日に各地で最終節が行われたが、デポルティーボ・ラ・コルーニャ対フエンラブラダの試合は、フエンラブラダの選手・スタッフ計12人に新型コロナウイルスの陽性反応が出たため延期となった。 同一戦は、昇降格の懸かった大…

ラ・リーガ・スマートバンクは20日に各地で最終節が行われたが、デポルティーボ・ラ・コルーニャ対フエンラブラダの試合は、フエンラブラダの選手・スタッフ計12人に新型コロナウイルスの陽性反応が出たため延期となった。
同一戦は、昇降格の懸かった大事な試合だったが、予定通りに日程を終えることができず、あらゆるクラブがスペインサッカー連盟(RFEF)、ラ・リーガ、スペインスポーツ局(CSD)の決定を批判している。
戦わずしてラ・リーガ・セグンダ・ディビシオンB(3部相当)への降格が決まったデポルディーボのフェルナンド・ビダル会長は、降格に異論を唱えている。
「そのほかの試合が開催され、私たちの試合だけが延期となったことに驚いている。それはスペインフットボール連盟とラ・リーガの深刻な過ちだ。まさに雑な仕事としか言いようがない。全試合が同じ時間に開催されなくてはならないし、完全なる規則違反だ」
「今日は本当に奇妙な日となった。本当に遺憾で恥ずべきことだ。プロトコルを遵守しないクラブが恩恵を受けている。もう一度、最終節を開催しなければならない。それ以外の選択肢はないんだ。完全にイレギュラーなことが起きてしまった。世界最高のリーグと言われているが、これは本当に恥ずべきことだ」
また、オビエドとの試合に勝ってプレーオフ出場権を獲得したエルチェだが、延期された試合でデポルティーボがフエンラブラダに敗れることを祈るしかない状況に、「公平ではなく、競争の完全性を危険にさらす」と考えている。そして、オビエドとの試合に出場したのは、「出場しなければスポーツ面での制裁が下されたからだ」と指摘している。
エルチェが勝利したことでプレーオフを逃したラージョ・バジェカーノもライバルクラブと同様の問題を指摘した。ラウル・マルティン・プレサ会長は、「我々は減点の脅威の下でプレーすることを強制された一方で、フエンラブラダは残った選手でプレーすることができのに、そうはならなかった。全試合が無効であり、非公式の下でのプレーは3ポイントの減点を意味する」と不満を口にした。
3部に降格する19位ヌマンシアは、「我々権利を守るためにあらゆる適切な措置を講じるとともに、リーグ、RFEF、CSDの不可解な決定を遺憾に思う」と発表。同クラブは試合の数時間前に、ラ リーガに抗議文を送っていたことを認めている。
「彼らが平等な競争におけるルールを破ったことは明確である。今日の試合は不成立だと確信し、我々は同じ日時に私たちのゲームのお祝いを要求するデポルティーボ・ラ・コルーニャとC.F.フエンラブラダと同じ日の再試合を要請する」
同時に、「試合の放棄を求めたが、審判が認めなかった」とヌマンシアは公式声明で語っている。
ラ・リーガは6月の再開からこれまで一人も感染者を出さずに日程を終えてきたが、2019-2020シーズンの最終日に激震が走っている。