世界中で休むことなく紡がれ続けてきたフットボールの歴史の中で今日何が起こったのか。本日7月21日の出来事を振り返ってみよう。 今回ピックアップするのは、2007年7月21日。元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムがメジャーリーグ・サッカ…
世界中で休むことなく紡がれ続けてきたフットボールの歴史の中で今日何が起こったのか。本日7月21日の出来事を振り返ってみよう。
今回ピックアップするのは、2007年7月21日。元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムがメジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーでデビューを飾った日だ。
◆世界を驚かせたアメリカ移籍
世界的ビッグクラブ、マンチェスター・ユナイテッドのユースで育ち、1992年のデビュー以来、フットボーラーとしての優れた能力と端正なルックスから、世界中でアイドル的人気を誇ったスーパースター・ベッカム。ユナイテッドで活躍した後、2003年には当時“銀河系軍団”として大型補強を繰り返していたレアル・マドリーの一員となった。
2007年マドリーを退団した際、ベッカムが次なる活躍の場として選んだのは、長く「サッカー不毛の地」と呼ばれたアメリカ、MLSだった。ベッカムのほどの選手が、当時人気、レベル共にまだまだ低かったMLSに移籍を決めたことは、サッカーファンのみならず人々を驚かせた。
◆ヨーロッパのスーパースターたちの新たなキャリアパスの先駆者に
ベッカムが移籍したことでMLSへの注目度は大きく上がることに。また国内での注目度も大きく変化し、選手、そしてリーグの親善大使であったベッカムがアメリカのサッカーにもたらした影響は計り知れないものとなった。
さらにベッカムは、ヨーロッパで活躍し、全盛期を終えたスーパースターたちが引退前の数年を過ごすリーグとしてのMLS移籍というオプションを開拓した最初の選手たちの1人となった。例を挙げれば、FWティエリ・アンリやMFフランク・ランパード、そしてMFスティーブン・ジェラードなど、多くのスーパースターたちがベッカムの後を追う形でキャリアの晩年をMLSで過ごすという選択をするきっかけにもなった
現在は今シーズンからMLSへの参入が正式に認められたインテル・マイアミのオーナーとして、また別の形でのアメリカサッカー界に貢献しているベッカム。サッカーの歴史を大きく変えた選手と言ってよいだろう。