新型コロナウイルスの影響で3月から中断しているテニスツアー。ツアー再開が近づき、エキシビションマッチで実戦復帰を始める選手が増えてきたが、その中でも段違いの数の実戦を重ねてきた選手がいる。それ…

新型コロナウイルスの影響で3月から中断しているテニスツアー。ツアー再開が近づき、エキシビションマッチで実戦復帰を始める選手が増えてきたが、その中でも段違いの数の実戦を重ねてきた選手がいる。それが世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア)だ。【実際の写真】まさかこんなところでプレー!?空港の滑走路のすぐ隣に作られたコート

ティームはツアー中断以降、数多くのエキシビションマッチに出場。セルビアでの「アドリア・ツアー」、フランスでの「アルティメット・テニス・ショーダウン」、オーストリアでの「ティームズ7」などに参加し、先週もドイツの「ベット1 ACES」にも出場。これでティームのエキシビションマッチの予定は、ひとまず終了したようだ。

ただ驚くべきはその試合数と、勝利数。伊ニュースサイトUBI Tennisによると、ティームはこの期間、28戦25勝の戦績を残した。真剣勝負とはいえエキシビションマッチのため、試合形式が通常とは異なったり、また対戦相手もツアー再開へ向けての準備段階のため100%の力を発揮できたわけではない。それでも驚きの試合数と勝利数であり、現在最もコンディションが仕上がっている選手といえるだろう。

ティームは、飛行機が行き交う滑走路のすぐ隣に作られたコートで行われた「ベット1 ACES」第2戦でも、世界73位のヤニク・シンネル(イタリア)を破って優勝。Eurosportによると、その後ティームはこう語っている。

「新型コロナウイルスでツアーが中断している間のなかでは、ベストマッチだったと思うよ。すべてのボールの感覚が良かった。とてもハッピーだし、この4ヶ月間で最高のプレーだったよ」

「次の大会は"全米オープン"であることを願っている。でも開催されるかどうか、まだ100%確信はできない。でもみんなが願っているようにツアーが再開されるなら、8月中旬か下旬に(アメリカへ)行くことを計画している。しばらくはこれが最後のエキシビションマッチであることを願うよ」

現時点では、「全米オープン」は8月31日より開幕する予定となっている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ベット1 ACES」でのティーム

(Photo by Andreas Gora/picture alliance via Getty Images)