『フランス・フットボール』は20日、2020年のバロンドールの受賞を行わないことを発表した。 バロンドールは、世界の年間最優秀選手に贈られる賞。フランスの専門誌『フランス・フットボール』が1956年に創設した賞だ。 2010年から2016年…

『フランス・フットボール』は20日、2020年のバロンドールの受賞を行わないことを発表した。

バロンドールは、世界の年間最優秀選手に贈られる賞。フランスの専門誌『フランス・フットボール』が1956年に創設した賞だ。

2010年から2016年まではFIFA最優秀選手賞と統合され、FIFAバロンドールとなっていたが、2017年から独自表彰が復活していた。

『フランス・フットボール』によると、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、2019-20シーズンは例外的なシーズンとなり、十分に公正な条件がないと判断したとのこと。また、実施しない理由として、「このようなユニークな年は、通常の年として扱うべきではない」、「バロンドールトロフィーはスポーツの卓越性だけでなく、模範、連帯、責任などの価値観を伝えるもの」、さらに、「“COVID-19の健康危機により例外的な状況で獲得したトロフィー”とアスタリスクを付けたくなかった」などと説明している。

2019年のバロンドール受賞者であるバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは1年間その地位を維持するとのこと。また、アメリカ女子代表MFミーラン・ラピノーも同様とのことだ。

バロンドールは2019年に受賞したメッシが最多の6回、ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが5回となっている。

なお『フランス・フットボール』は、「我々は常に大きな傷跡よりも、小さな捻挫を好む。1956年以来、バロンドールが中止となったのはこれが初めてです。我々を魅了するものではないが、我々にとって最も責任があり、論理的だ。そのような賞の信頼性と正当性を保護することは、時間の経過とともに避難できないことを保証することも意味する」とし、今回の中止決定に理解を求めた。