WBO1位マロニーが井上、カシメロとの対戦を希望 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、WBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦が新型コロナウイルスの影響で延期となっている。延期…

WBO1位マロニーが井上、カシメロとの対戦を希望

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、WBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦が新型コロナウイルスの影響で延期となっている。延期が長引く状況で、WBO同級1位ジェイソン・マロニー(豪州)は井上、カシメロの両者との対戦を希望。「もし彼(井上)と戦う機会を得たら、倒す。俺はこの階級のNo.1になりたいんだ」とも豪語しているという。米メディアが伝えている。

「ジェイソン・マロニーが目標を語る『カシメロ、イノウエと戦いたい。世界一になりたい』」との見出しで記事を掲載したのは、米専門メディア「ボクシングインサイダー」だった。

 井上とカシメロの3団体統一戦は、4月25日にラスベガスで行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期状態となっている。この状況に着目したマロニーは海外メディアを通じ、カシメロに対して自身と対戦するように“割り込み”を呼び掛けていたが、今回はWBOのベルトを奪取した後に、井上との対戦を希望していることが報じられている。

 記事によると、マロニーは井上について「俺はイノウエを倒せる。俺はそこまで彼が素晴らしい選手だとは思わない」としながらも、敬意を込めてこう続けているという。

「でも誤解しないでくれ。俺は彼の戦いを何年間も見てきた。そして俺は彼のファンだ。だけど、俺はイノウエを倒せると信じている。もし彼と戦う機会を得たら、倒す。俺はこの階級のNo.1になりたいんだ」

複数ベルト獲得へ描くプラン「カシメロに勝てば、イノウエはベルトを取りにかかる」

 米興行大手・トップランク社と契約するマロニーは、6月25日に米ラスベガスで行われた同級5位レオナルド・バエズ(メキシコ)戦で7回終了TKO勝ち。世界戦を希望している29歳は、同級で複数のベルトを獲得する壮大なプランを描いているようだ。

「カシメロに勝てば、俺はWBOのタイトルを獲得する。そうすればイノウエは俺のベルトを取りにかかるだろう。カシメロと戦って倒す。そしてイノウエと対決する。そして2つのベルトを手にするんだ。そうすれば俺はバンタム級の世界一になれるんだ」

 カシメロと井上から、計3つのベルトを奪う野望をこう明かしたマロニー。バンタム級戦線を賑わす存在を目指しているようだ。(THE ANSWER編集部)