ビジャレアルのレジェンド2人が今シーズンのラ・リーガ最終節となったエイバル戦後にクラブに別れを告げた。 ビジャレアルは19日にホームで行われたラ・リーガ第38節のエイバル戦を4-0の快勝で飾り、来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の…
ビジャレアルのレジェンド2人が今シーズンのラ・リーガ最終節となったエイバル戦後にクラブに別れを告げた。
ビジャレアルは19日にホームで行われたラ・リーガ第38節のエイバル戦を4-0の快勝で飾り、来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の5位で今季の戦いを終えた。
また、同試合は前日に今季限りでの退団が発表された元スペイン代表MFサンティ・カソルラ(35)、現役引退を発表した元スペイン代表MFブルーノ・ソリアーノ(36)のラストマッチとなり、試合後にはチームメート、スタッフによって別れのセレモニーが行われた。
そのレジェンド2人はクラブ公式サイトを通じて、別れのメッセージを残している。
17歳で加入して2003年にトップチームデビューを飾り、レクレアティーボやマラガ、アーセナルを経て、2018年に7年ぶりに復帰を果たしたカソルラ。アーセナル時代の晩年は選手生命の危機に陥ったが、古巣復帰後は完全復活。今季はラ・リーガ35試合に出場して11ゴール10アシストとチームを牽引する活躍を見せていた。
チャビ・エルナンデス監督率いるカタールのアル・サッドへの移籍が濃厚となっている元スペイン代表MFは、自身に復活のチャンスを与えてくれたクラブに感謝の想いを伝えている。
「僕はクラブとファンたちに対して永遠に感謝し続けると思うよ。僕のために再び扉を開いてくれたこと、そして長きに渡って愛情を示してくれたことに心から感謝している」
「ここでは素晴らしい時間を過ごすことができた。だけど、僕のキャリアにおけるここでの時間が終わりを迎えるときが来たんだ。この決断は長い時間じっくりと考えた末の決断なんだ。すべての試合で100%を与え続けることは難しくなっているし、自分自身とクラブに対して正直でありたい」
「このクラブはいつでも自分の心の中にあると感じている」
「だから、サヨナラではなく、また会おうと伝えたい。ビジャレアルは僕にとっていつでも帰って来る家だからね」
一方、ビジャレアルの下部組織出身で2006年にトップチームデビューを果たしたブルーノは、ビジャレアル一筋のキャリアで公式戦400試合以上に出場。近年は度重なる負傷に苦しめられていたが、今年6月末に約3年ぶりの戦列復帰を果たした。
しかし、プロフットボーラーとしてこれ以上定期的にプレーを継続するのが難しいと判断した36歳は、このタイミングでスパイクを脱ぐ決断をした。
「引退に関してずっと考えてきた。その末にこの厳しい決断を下すことにした。もはや自分の身体が100%でのプレーを許してくれず、1週間ごとに90分間プレーするのも難しいことを悟ったんだ。僕はいつでもそれを目指してやってきただけに、キャリアを終える決心をしたんだ」
「このクラブは僕にとって人生の一部なんだ。だから、ここで関係が終わるなんてことはないよ」
「これからはファンやクラブを愛する人たちと同じように、毎週末このクラブを応援し続けるつもりさ」
新型コロナウイルスの影響で少し寂しい形でのお別れとなったが、コロナウイルスが終息した際には笑顔に満ち溢れたレジェンドとの別れの場を設けてほしいところだ。