サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free K…

サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。

この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。

今回は元イタリア代表MFのアンドレア・ピルロ氏がユベントス時代に決めたフリーキックだ。

2015年4月26日にスタディオ・オリンピコ・ディ・トリノで行われたセリエA第32節のトリノvsユベントスのトリノ・ダービー。

勝てばセリエA4連覇に王手をかけるユベントスだったが、トリノ・サポーターの大歓声に包まれて開始した通算142回目のダービーは、トリノが真っ向勝負を仕掛けたことで激しい主導権争いが行われる。

それでも34分にボックス手前の好位置でFKを獲得。このFKをピルロが直接狙うと、鮮やかな放物線を描いたボールがクロスバーの下を叩いてゴールイン。ピルロのこのシーズン2本目となるFK弾でユベントスが先制した。

しかし、試合はトリノが逆転に成功する。52分にはピルロのFKが右ポストに弾き返される不運もあり、トリノがダービーで20年ぶりの勝利を飾った。