ヨーロッパでのプロテニスツアー再開の開幕戦を飾ることになった「ATP1000 マドリード/ムトゥアマドリード・オープン」(スペイン・マドリード/9月13日~20日/クレーコート)。その大会ディレクターであるフェリシアーノ・ロペス(スペイン)…

ヨーロッパでのプロテニスツアー再開の開幕戦を飾ることになった「ATP1000 マドリード/ムトゥアマドリード・オープン」(スペイン・マドリード/9月13日~20日/クレーコート)。その大会ディレクターであるフェリシアーノ・ロペス(スペイン)が大会について語った。Tennis World USAが報じている【動画】年齢を感じさせないロペスのスーパープレー集

ロペスは、南フランスで開催されていたエキシビション大会「アルティメット・テニス・ショーダウン」に選手として出場しており、その記者会見でマドリードで行う大会について話した。マドリードでは観客を入れる予定であるが、ファンや選手たちの安全が最優先事項として地域の関係者たちと話し合いをしているそうだ。

「まだ人数はわかりませんが、観客を入れることができると確信しています。その方向で、マドリード市と話し合っています。市には我々の指針を提示しました。マドリード市側はそれを見て、我々の指針はかなり厳しいもので、特に選手たちや観客の安全に配慮していることに満足してくれたようです」

「もし7月と8月に感染者数が増加しなければ、さらに観客数を増やすことができるでしょう。セルビアで起こってしまったことの後では、各大会はより安全に気を付ける必要があります。大会を開催することにリスクがあることは分かっています。それでもテニスは再開されなければなりません」

「もし我々がきちんと物事を行い、選手や観客へ適切な指針を示せば、ツアーの再開は可能なはずです。そうすればまた選手たちは試合をすることができる。それが、いま我々に必要なことです」とロペスは語った。

大会は9月13日から20日まで開催されることになっており、これは予定されている「全米オープン」閉幕直後だ。だが、世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)は、マドリードへの出場を既に明言している。ヨーロッパの選手たちの中には、ヨーロッパでのクレーコートシーズンに集中して、北米のハードコートシーズンには参加しないと言っている選手たちもいる。

現在38歳のペスの自己最高順位は12位。2018年の「ウィンブルドン」に出場したロペスは、その時点でグランドスラム66大会連続本選出場となり、ロジャー・フェデラー(スイス)が持っていた65大会連続出場記録を抜いた。2020年の「全豪オープン」出場時点で、ロペスはその記録を72まで伸ばしている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「ATPカップ」でのロペス

(Photo by Paul Kane/Getty Images)