2018年平昌五輪カーリング女子で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレが、7月19日にオンライン会見を開催し、2020~21年の新シーズンに向けて抱負を話した。

新型コロナウイルスの影響により、3月の世界選手権が中止になるなど、そこから長いオフ期間を終え、7月14日から氷の上で練習をスタートさせたロコ・ソラーレ。スキップの藤澤五月さんは、

「貴重なオフを過ごすことが出来ました。今年は、海外へ遠征しない分、移動時間が少ないので、その時間を国内で有意義に使っていきたいです。また、大会が延期や中止になる可能性もあるので、チームとして柔軟性を持ってシーズンを戦っていきたいです」

例年は、9~10月にかけてカナダ遠征を行うが、それを中止し、当面は国内で調整を行う。サードを務める吉田知那美さんは、

「今回は海外に遠征することができず、悔しい思いもありますが、国内でも“人”として、“選手”として成長できるように過ごしていきたいです。また自粛前は、チーム全員が集まらないとミーティングはできないと思っていましたが、自粛期間中もオンラインを使い、簡単にミーティングができることが分かり、時間の使い方に幅ができました。このようなシーズンの中で、ポジティブ&フレキシブルに対応していくことが大切だと思います」

シーズン初戦は、パシフィックアジアカーリング選手権(11月7~14日・稚内市みどりスポーツパーク)になる予定。そこに向けて、しっかりと準備していく。 また今年は、本橋麻里さんが地元の北海道北見市でチームを立ち上げて、10周年となる節目。現在はトップチームに加えて、育成チーム『ロコ・ステラ』も活動している。チーム運営に軸足を置いていた本橋さんだが、新シーズンはロコ・ステラのスキップとして、競技に復帰することを明らかにした。

「育成チームの経験値を上げたいという考えもあり、公式戦にも戻ることを決めました。最初は、お見苦しいプレーを見せるかもしれませんが、10年前と同じ目標に戻り、地方予選から頑張ります」

と21年2月に開催予定の日本カーリング選手権出場を、若手選手たちと目指していく。本橋さんは、今年1月に第2子を出産して、6月から本格的に練習を再開。結婚や出産後も競技を続けられる環境の整備を目指しており、自らが体現する形となっていく。 【動画・BIZチャンネル
ロコ・ソラーレ、オンライン記者会見の様子はこちらから。