4回目の開催となるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが10月29日にさいたま新都心周辺の特設コースで開催され、世界チャンピオンのペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)が4人のゴール勝負を制して初優勝した。2位は同タイムで日本チャン…
4回目の開催となるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが10月29日にさいたま新都心周辺の特設コースで開催され、世界チャンピオンのペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)が4人のゴール勝負を制して初優勝した。
2位は同タイムで日本チャンピオンの初山翔(ブリヂストンアンカー)。3位は2016ツール・ド・フランス個人総合優勝のクリス・フルーム(英国、スカイ)。優勝者の平均時速は41.690km。
レースは1周3kmと短いサーキットコースを20周する合計57km(1周目は競技距離として計測せず)。海外7チーム26選手、国内7チーム25選手が参加した。沿道にはツール・ド・フランスの4賞ジャージ獲得選手を一目見ようと大観衆が押し寄せた。
レース序盤ではツール・ド・フランスに過去6回出場してすべて完走している新城幸也(ツール・ド・フランスジャパンチーム)が積極的な走りを展開。終盤になると今回の大会でこの特別編成チームのチームメートとなる別府史之らとともにアタック。別府は残り10kmで単独となりゴールを目指したが、後続集団の追撃もあって吸収された。
最後はオリカ・バイクエクスチェンジのアダム・イェーツ(英国)、サガン、フルーム、初山の4人が抜け出す。イェーツがさらにアタックを仕掛けてゴールまでの逃げ切りをはかったが、フルームがその差を徐々に詰めていって吸収。最後はスプリント力のあるサガンが初山を制して優勝した。
「沿道でスロバキアの国旗を持って声援してくれた日本のファンのおかげだ。2週間前の世界選手権は観客数が少なかったが、それでもスロバキアの数少ない応援団の存在が力になった」とサガン。
優勝のサガンを中央に、左が2位の初山、右が3位のフルーム写真提供:2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム/(c) Yuzuru SUNADA
●個人タイムトライアル
海外プロ選手に加え、国内エリート男女、ジュニア男女、パラサイクリストが参加した個人タイムトライアルも行われ、広島・安芸府中高の大町健斗が4分02秒51の最速タイムをたたき出した。距離3kmで平均時速は44.628km。
エリート男子1位はエテックス・クイックステップのペトル・バコッチ(チェコ)。エリート&ジュニア女子1位は梶原悠未(筑波大)。パラサイクリング1位は石井雅史(MC4クラス)。
●ポイントレース
ツール・ド・フランスジャパンチームの新城がポイントレースで初優勝。距離3kmの周回コースを2周するごとに規定の得点が与えられ、合計21kmで争われた。
新城は1回目と2回目のポイントでトップ通過して各5点を獲得。最後の4回目のポイントでも4位の2点を獲得し、合計12点で優勝。2位はオリカ・バイクエクスチェンジのクリスティアン・メイヤー(カナダ)で10点。3位はエテックス・クイックステップのファビオ・サバティーニ(イタリア)で7点。
サガン、フルーム、イェーツ、初山がレース中盤に激しい競り合いを見せた写真提供:2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム/(c) Yuzuru SUNADA
敢闘賞を獲得した別府史之写真提供:2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム/(c) Yuzuru SUNADA
新人賞のアダム・イェーツ写真提供:2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム/(c) Yuzuru SUNADA
山岳賞のロマン・バルデ写真提供:2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム/(c) Yuzuru SUNADA
ポイント賞のマルセル・キッテル写真提供:2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム/(c) Yuzuru SUNADA
ツール・ド・フランスさいたまで優勝したピーテル・サガン写真提供:2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム/(c) Yuzuru SUNADA
優勝のサガンを中央に、左が2位の初山、右が3位のフルーム写真提供:2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム/(c) Yuzuru SUNADA
パラサイクリストも2年連続で大会に参戦。リオパラリンピックで銀メダルを獲得した鹿沼由理恵はケガで欠場したが、パイロット役の田中まいが日本パラサイクリング連盟理事長を後ろに乗せてデモンストレーション走行写真提供:2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム/(c) Yuzuru SUNADA
地元さいたま市のスーパー女子高生、細谷夢菜も2年連続参戦写真提供:2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム/(c) Yuzuru SUNADA