3団体統一戦の長引く延期、WBO1位マロニーが熱望「何より世界王者になりたい」 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バ…

3団体統一戦の長引く延期、WBO1位マロニーが熱望「何より世界王者になりたい」

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、WBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦が新型コロナウイルスの影響で延期となっている。延期が長引く状況で、WBO同級1位ジェイソン・マロニー(豪州)が「実現が一番簡単なのはカシメロ戦」と言及。カシメロが井上に代わる対戦相手を探していることに注目している。

「マロニーがカシメロ戦を切望する」と記事を掲載したのは、フィリピン地元紙「マニラ・タイムズ」だった。6月25日に米ラスベガスで行われた同級5位レオナルド・バエズ(メキシコ)戦で7回終了TKO勝ちを収めたマロニー。「この世で何よりも世界王者になりたい。現在の王者なら誰でも喜んで対戦するよ。ファンにとっては最高の試合になると思う。戦いたいし、実現してほしい」と世界挑戦を望んているという。

 米興行大手・トップランク社と契約するマロニーが名前を挙げたのは、同じWBOの王者カシメロだった。記事では、こう主張している。

「現時点で一番理に適っていて、実現が最も簡単なのはカシメロ戦だ。彼は対戦相手を探している。なぜなら、イノウエはビザの問題を抱えているんだ」

 カシメロと井上の3団体統一戦は、4月25日にラスベガスで行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期に。カシメロは2月中旬から5か月間の米国滞在を余儀なくされている。長引く延期にマロニーは自身と対戦するように“割り込み”を呼び掛けてきた。

相手候補のカシメロに敬意「彼は偉大な王者だ」

 カシメロはツイッターで「もしも、イノウエでなければ、RWかJMだ」とつづり、JMのイニシャルを持つマロニーとの対戦可能性を示唆。これを受けてマロニーもツイッターで反応し、一連のやり取りをフィリピンメディア「インクワイアー」が伝えていた。マニラ・タイムズもマロニーの言葉に注目している。

「だから、俺は挙手したんだ。心から戦いたいと発言もしている。カシメロと戦うチャンスがほしい。前からカシメロをリスペクトしていると話している。彼は偉大な王者だと思う。間違いなくボクシング界で偉業を成し遂げている」

 マロニーは3階級制覇王者のカシメロに敬意を示し、対戦を再度熱望したという。記事では「彼は日本人のナオヤ・イノウエに代わるにふさわしい挑戦者であることを信じている」と報じている。(THE ANSWER編集部)