たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。 しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝…
たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。
しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。
今回はユベントスのポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーがナポリ戦で見せた好セーブだ。
若くして才能を開花させたシュチェスニー。アーセナルでプレーした後、イタリアに渡ると、ローマで安定した活躍を見せ、2017年夏に絶対王者ユベントスに加入。同クラブのレジェンドGKジャンルイジ・ブッフォンが長年付けた背番号「1」を継承している。
そんなシュチェスニーは、2019年8月31日に行われたセリエA第2節のナポリ戦で、素晴らしいセーブをマークした。
シーズン開始早々にユベントスとナポリが対戦するという好カードとなったこの試合は、序盤からお互いに激しい攻防を展開する中、13分、ナポリに決定機が訪れる。
FWロレンツォ・インシーニェがユベントスのボックス内に侵入すると、ボックス内の守りを固めるユベントスの裏をかき、ボックス手前でノーマークになっていたMFアランへパス。
フリーでボールを受けたアランは一度トラップし、体勢を整えてから右足で狙い澄ましたミドルシュートを放つ。アランが放った弾丸ミドルは、右サイドネットに突き刺さるかのように見えたが、シュチェスニーがすかさずセーブし、左手一本でボールをはじき出した。
完璧なシュートをセーブされたアラン、これにはがっかりと肩を落とし失笑するしかなかった。その後、試合は4-3と稀に見る打ち合いの末、ユベントスが勝利している。