たとえ観客数を減らしても、あるいは無観客での開催となっても、シーズン最終戦となる「ATPファイナルズ」はロンドンのO2アリーナで行われると、Tennis World USAが報じた。【実際の動…

たとえ観客数を減らしても、あるいは無観客での開催となっても、シーズン最終戦となる「ATPファイナルズ」はロンドンのO2アリーナで行われると、Tennis World USAが報じた。【実際の動画】キリオスが自虐したダイビングボレー

「ATPファイナルズ」は過去11年間O2アリーナで開催されてきたが、ロンドンでの開催は今年が最後となり、2021年からはイタリアのトリノでの開催が決まっている。ATPの広報担当者は以下のように語った。

「今シーズン最終戦となる“ATPファイナルズ”をロンドンで開催する予定に変更はありません。もし観客数を減らすか、無観客で開催しなければならなくなったとしてもです。今シーズンの残りのスケジュールは7月末頃にアップデートする予定です」

パンデミックのせいで、「ウィンブルドン」は第二次世界大戦以来初めて中止となった。ロンドンでの大会の開催は、イギリス政府のガイドラインにも従わなければならない。「ATPファイナルズ」はグランドスラムに次ぐ重要な大会だ。最終戦ではATPランキング上位8人のシングルス選手と8組のダブルスチームがそれぞれ戦う。

サーフェスは室内ハードコートで、8人の選手が4人ずつ2つのグループに分かれ、各グループ内で総当たりで戦う。グループリーグで成績の良かった2名ずつが準決勝に進出、一方のグループのトップが他方のグループの2位と当たる、という方式だ。

2019年の「ATPファイナルズ」はシングルスでは第50回だった(ダブルスは第45回)。シングルス優勝者はステファノス・チチパス(ギリシャ)、ダブルスを制したのはピエール ユーグ・エルベール(フランス)とニコラ・マウ(フランス)のペアだった。

この大会は1970年に始まり、幾度か名前を変えながら続いてきた。シングルス最多優勝はロジャー・フェデラー(スイス)の6回、ダブルス最多優勝はピーター・フレミング(アメリカ)とジョン・マッケンロー(アメリカ)の7回である。

ATPツアーは8月にアメリカでの再開を予定しているが、アメリカでは新型コロナウイルスの感染者が増え続けており、予定が変更されるのか、予断を許さない状況だ。「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)の後にはクレーコートの大会がマドリードとローマで開催予定。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ATPファイナルズ」で優勝したチチパス

(Photo by Julian Finney/Getty Images)