たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。 しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝…

たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。

しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。

今回は、CSKAモスクワの元ロシア代表GKイゴール・アキンフェエフが見せた超反応セーブだ。

ロシアの強豪CSKAモスクワユース出身のアキンフェエフは、2003年のトップチーム昇格以来、同クラブ一筋の守護神として活躍。ロシア代表でも長年に渡って正GKとしてプレーする、ロシアNo.1のGKだ。

そんなアキンフェエフは2019年8月19日に行われたロシア・プレミアリーグ第6節、スパルタク・モスクワとのモスクワ・ダービーでスーパーセーブを記録している。

スパルタク・モスクワのホーム、オトクリティ・アリーナでのダービーマッチとなったこの試合では、59分にホームのスパルタクが先制。これ以上点差を広げられたくないCSKAだったが、63分に再びピンチが訪れる。

スパルタク・モスクワのコーナーキックから、選手がニアポストでボール受けると、混戦の中、クロスがゴール前に入る。これをゴール前でフリーになっていたDFサミュエル・ギコが叩きつけるようなヘディングシュート。

絶体絶命の場面だったが、ゴールマウスを守るアキンフェエフは、咄嗟の反応で右足のつま先でシュートをブロック。至近距離からのヘディングを超反応でセーブした。

アキンフェエフのスーパーセーブで追加点を免れたCSKAはその後1-1に追いついたものの、79分に失点を許し、惜しくも1-2でダービーマッチに敗れている。