サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…
サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)
サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。
今回は、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティ相手に決めたハットトリックだ。
2016年10月19日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループステージのシティ戦。かつての恩師であるグアルディオラ監督が見つめる前で、メッシが格の違いを見せつける。
まずは17分、MFアンドレス・イニエスタとの絶妙なパス交換からメッシが抜け出し、最後は元同僚のGKクラウディオ・ブラーボもかわして先制点を挙げる。
53分にはボックス外に飛び出したブラーボが手を使ってFWルイス・スアレスのシュートを止め、文句なしの一発退場となると、61分のカウンターのチャンスではペナルティアークからメッシが左足を一閃。ゴール右隅へと突き刺した。
さらに69分、相手のミスからスアレスがボールを奪うとメッシへお膳立て。これを冷静に決めきり、ハットトリックを決めてみせた。
89分にはFWネイマールのゴールをアシストしたメッシは、3ゴール1アシストと全4ゴールに絡む圧巻の活躍で、その能力を改めて示した。