アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が企画したテニスのエキシビション大会「アドリア・ツアー」で新型コロナウイルスの感染者と接触後に、自宅待機すると言っていた期間であるにもかかわらず、モナコの海岸でパーティに…

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が企画したテニスのエキシビション大会「アドリア・ツアー」で新型コロナウイルスの感染者と接触後に、自宅待機すると言っていた期間であるにもかかわらず、モナコの海岸でパーティに参加している姿が目撃され、大きな批判を浴びた。ニック・キリオス(オーストラリア)も、ズベレフを非難。【実際の写真】ズべレフが密なパーティーに参加か。自主隔離期間のはずが…

だがズベレフらと共に「アドリア・ツアー」に参加していたドミニク・ティーム(オーストリア)はズベレフを庇って「キリオスだって、いろいろ批判を浴びる行動をしてきたじゃないか」と言った。それを知ってキリオスは反発しTwitterに反論を投稿。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えている。

「お前らの誰も俺が非難した理由を理解する知性を持っていない。俺は、責任を持って行動するべきだと言いたいんだ。多くの人が命を落としているんだ、愛する人を失った人や家族を失った人がいる。なのに、そこで“間違い”を犯したヤツのためにティームが立ち上がるのか」

オーストリアのキッツビューエルで、ティームはキリオスの反論について質問されて答えた。「それについてこれ以上言うことはない。彼は反論する権利があるし、数週間したら全部忘れられてしまうことだ」

キリオスはティームに反論すると同時に、世界が悲惨なパンデミックに襲われている最中にパーティで騒いでいたジョコビッチとズベレフの2人を「ポテト」だとも書いていた。

また世界ランキング3位のティームは「アドリア・ツアー」で得た教訓は何かと尋ねられ、自分たちが新しい社会常識を無視して行動したことは不適切だった、と答えた。

「あのような間違いを繰り返さないこと。誰も悪意からしたわけではなかった。ロックダウンの生活からノーマルな世界へ出て来て、嬉しそうな子供たちやファンの人たちを見ていたら、ルールを忘れてしまった」

ティームはキッツビューエルで行われたイベントの決勝戦で、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)に敗れた。それは、ティーム自身が主催したエキシビション大会だった。

(テニスデイリー編集部)

※写真はキリオス(左)とティーム(右)

(Getty Images)