名伯楽に弟子入りで弱点克服か ボクシングの前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)は8月29日(日本時間30日)にWBC世界スーパーバンタム級9位アーロン・アラメダ(同)との対戦が有力となっている。1年ぶりのリングに上がる予定の悪…

名伯楽に弟子入りで弱点克服か

 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)は8月29日(日本時間30日)にWBC世界スーパーバンタム級9位アーロン・アラメダ(同)との対戦が有力となっている。1年ぶりのリングに上がる予定の悪童は4階級制覇王者のカネロこと、サウル・アルバレス(メキシコ)らを指導する名伯楽エディー・レイノソ氏に弟子入りしたが、「スーパー進化した」と自信満々。弱点克服を宣言している。メキシコ地元紙「エル・ソル・デ・ティファナ」が報じている。

 ボクシング界で様々なスキャンダルで波紋を呼んできた問題児がここにきて更生をアピールしている。

 メキシコのグアラダハラで、カネロを筆頭に数々の実力者を指導してきたレイノソ氏とトレーニングを続けているネリは新たな師匠に「我々の間にはすごい化学反応が起きている。ジム内でのサポートだけじゃなくて、リングの外の指導もしてくれるコーチだ。人生において、いつだって、彼は地に足がついている。オレにジムの扉を開いてくれたことを感謝している」と語り、感謝を告げたという。

 過去にドーピング違反や、計量失敗を繰り返してきた問題児ネリ。2018年3月の山中慎介とのWBC世界バンタム級タイトルマッチは、前日計量での体重超過でタイトル剥奪。昨年11月の前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦でも、前日計量で1ポンド(約450グラム)の体重超過を犯して中止になっていたが、この当時は6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)のチームトレーナーを務めるフレディ・ローチ氏に師事していた。

ディフェンス面の向上に手応え「完璧にフィットしている」

 だが、レイノソ氏はネリに絶大な自信を植え付けたようだ。ネリは「エディー・レイノソはオレのディフェンスを向上させてくれた。スーパー進化させてくれた」と語ったという。

 30戦全勝のキャリアを誇るネリは規律面に加え、ディフェンスなどの粗さを指摘されることもあったが、弱点を克服したと自信満々のようだ。

「キレのあるブローや強力なコンビネーションも練習している。彼とオレは完璧にフィットしているんだ」

 記事では「元世界王者は不摂生の亡霊を置き去りにしたいと願う」と報じているが、悪童は今度こそリングに立ち本来のパフォーマンスを見せられるだろうか。(THE ANSWER編集部)