ロジャー・フェデラー(スイス)の住むスイスのバーゼルで毎年開催されている「ATP500 バーゼル」が今年は開催されないことが発表された。伊ニュースサイトUBI Tennisが報じている。【動画…

ロジャー・フェデラー(スイス)の住むスイスのバーゼルで毎年開催されている「ATP500 バーゼル」が今年は開催されないことが発表された。伊ニュースサイトUBI Tennisが報じている。【動画】2019年優勝もしているフェデラーのATP500バーゼルでのスーパーショット集

大会は、今年は10月26日から11月1日まで開催される予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で中止となった。数週間前にも同大会の主催者らは、コロナの影響及び観客数が制限されることによる経済的な影響から、開催は難しそうだと漏らしていた。

今年は50周年記念大会となるはずだったが、中止が決まってしまった。主催者らはすでに、2021年は10月23日から31日まで大会を開催することも発表している。

以下の声明が出された。「テニスファンの皆様、コロナのパンデミックにより世界で3番目に大きい室内テニス大会は中止となりました。主催者側では6月中旬から、現在の医学的、社会的及び経済的に不明瞭な状況で大会を開催することは無責任かつ困難であると判断していましたが、今回ATP(男子プロテニス協会)より正式に中止を許可されました」

「ATP500 バーゼル」は1970年の創設より毎年開催されてきた。20回のグランドスラム優勝を誇るフェデラーは、子供の頃ここでボールボーイを務め、その後同大会で10度の優勝を遂げている。

この発表により、ATPツアーのこの先のスケジュールはますます不確かなものとなった。ATP会長のアンドレア・ガウデンツィ氏も、最近のインタビューでそのことを率直に認めている。

「秋以降のアジアでの大会や、ヨーロッパでの室内大会がどうなるかはまだ全くわかりません。当然のことながら、ウイルスがどうなるか予測することは私にはできませんから」とガウデンツィ氏は語った。

現在のところ、ATPツアーは8月14日にワシントンで再開し、ニューヨークで「ATP1000 ウェスタン&サザンオープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月22日~28日/ハードコート)、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)を行った後、ヨーロッパでクレーコートの2つのマスターズ1000大会(マドリードとローマ)、そして「全仏オープン」の開催を予定している。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ATP500 バーゼル」でのフェデラー

(Photo by Harold Cunningham/Getty Images)