サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、マンチェスター・シティのイングランド代表FWラヒーム・スターリングが今季のプレミアリーグ開幕戦で決めたハットトリックだ。

指揮官ジョゼップ・グアルディオラ監督から絶大な信頼を寄せられ、欠かせぬ戦力となっているスターリング。今シーズンのプレミアリーグでも、2019年8月10日に行われたウェストハムとの開幕戦でいきなりハットトリックというド派手なスタートを切った。

1-0で折り返した後半、まずは51分にカウンターのチャンスからMFケビン・デ・ブライネの見事なお膳立ての後、冷静にGKとの1対1を制し、1点目を記録した。

そして75分、MFリヤド・マフレズの絶妙な浮き球パスに反応したスターリングが完全に相手ディフェンスラインの裏を取る。GKが詰めてきたところを上手く右足で浮かせ、2点目を決めてみせる。

最後は試合終了間際の91分、シティが敵陣でボールを奪うと、またもマフレズから見事なスルーパスがスターリングへと渡る。ここでもスターリングを落ち着きを見せ、しっかりとGKとの1対1を制し、ハットトリックを達成してみせた。

スターリングは、11日に行われたプレミアリーグ第35節のブライトン&ホーヴ・アルビオン戦でもハットトリックを達成。今季の公式戦ゴール数を「27」に伸ばし、出場試合数が5試合少ない中で昨シーズンの自己記録(25点)を更新している。