初の五輪で区切りか「30年間勝ち続けられるスポーツではない」 フィギュアスケートで昨年のグランプリファイナルを制したアリョーナ・コストルナヤ(ロシア)が引退時期と、その後のプランに言及している。IOC運営の五輪専門メディア「オリンピックチャ…

初の五輪で区切りか「30年間勝ち続けられるスポーツではない」

 フィギュアスケートで昨年のグランプリファイナルを制したアリョーナ・コストルナヤ(ロシア)が引退時期と、その後のプランに言及している。IOC運営の五輪専門メディア「オリンピックチャンネル」のインタビューで明かしている。

 ジュニア時代から定評があった美しいスケーティングと、新たに習得した3回転アクセルを武器に、2019-20シーズンはGPシリーズのフランス杯、NHK杯で連勝。12月のファイナルでもアレクサンドラ・トルソワ、アンナ・シェルバコワ(ともにロシア)を抑えて優勝。欧州選手権も制して国際大会では5戦全勝だった。

 北京五輪でも金メダル有力候補とされるが、同メディアの独占インタビューでは現役生活は残り2シーズンだと示唆している。

「フィギュアスケートは30年間勝ち続けることのできるスポーツではありません。確かにショーなどで観客を前にして滑ることはできると思います。しかし、4回転を跳べる15歳がたくさん出てきます。彼女たちにはパワーとエネルギーがあり、それを止めることはできません」

 自身もまだ16歳だが、さらに若き才能が育っていることに言及。また引退後のプランにも触れ、「オリンピックシーズンに向けてこのシーズンも頑張ります。そのあと医師になる夢を追いかけます。多分ショーなどでは滑るでしょう。1年近く続くロングツアーを行うことがずっと私の夢でした。そして脳神経外科医になる夢を実現しようと思います」と話している。

 以前から脳神経外科医を目指すという夢は語っていたが、その理由については「世の中にはたくさんの病気があります。まだ発見できていないこともたくさんあります。リスクがあるためにまだ誰も挑戦できていない手術もあります。それにやりがいがあると感じています」と明かしている。

 美しく正確な演技で観衆を魅了してきたコストルナヤ。自身の将来についても明確にプランニングしている。(THE ANSWER編集部)