サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…
サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)
サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。
今回は、元イングランド代表FWピーター・クラウチ氏がストーク・シティ時代に決めたハットトリックだ。
現役時代2メートル超えの長身を武器にターゲットマンとしての地位を確立していたクラウチ氏だが、2016年8月23日に行われたEFLカップ2回戦のスティブネイジ戦でその得点力が爆発する。
まずは14分、左サイドからのクロスをMFジョー・アレンが折り返し、FWジョン・ウォルターズが放ったヘディングシュートがクロスバーに跳ね返ったところを頭で押し込み、先制点を挙げる。
そして48分、左サイドからMFマルコ・アルナウトビッチが正確なクロスを供給すると、ボックス内でフリーになっていたクラウチが頭で捉え、2点目を決める。
さらに70分、今度は右サイドのアレンが上げたクロスにボックス内のクラウチが体を倒しながらのジャンピングボレー。アクロバティックなシュートは、ワンバウンドしてゴールネットへと突き刺さった。
見事ハットトリックを達成したクラウチ氏だが、自身にとってトッテナム時代の2010年以来、約6年ぶりのハットトリックであった。