子供にやる気をださせる方法をアドバイスできる人はそう多くはいないだろう。だがテニスの元世界王者であるロジャー・フェデラー(スイス)のアドバイスなら、誰もが喜んで聞くのではないだろうか。フェデラーがライブショーで語った内容を、ウェブメディア …

子供にやる気をださせる方法をアドバイスできる人はそう多くはいないだろう。だがテニスの元世界王者であるロジャー・フェデラー(スイス)のアドバイスなら、誰もが喜んで聞くのではないだろうか。フェデラーがライブショーで語った内容を、ウェブメディア Essentially Sportsが報じている。【動画】フェデラーの2人相手の練習 

ライブ配信中に、あるファンが自分の1歳の息子をどうテニスと出会わせればよいかと尋ねた。フェデラーはそれに答えて、価値あるアドバイスと、自身の4人の子供たちに関する個人的な経験を話してくれた。

「自分の子供たちにテニスを教えるのは大変だったよ。家ではテニスに関心を持たせようとしてたんだ、僕がナダルやジョコビッチとたくさん試合をしているから見せたりしてね。でも子供たちは全然興味を持たなかった。子供たちには、トレーニングする父親とか試合をする父親とか必要ないんだ。でも、もちろん子供たちにラケットを持たせようとしたよ。もう一方の手にはボールを持たせて、どうなるかなってね」

「どの子がボールで遊ぶのが好きか、どの子はボールより走り回る方が好きか、見ていればじきに分かってくる。今、子供たちは4人ともテニスをするよ。僕も妻もテニス選手なのに、子供たちはテニスをしないなんて嫌だからね。でも、できることは限られてる。正直に言うと、何度も何度もトライしたよ」

子供たちにはテニスは重要なことではない。そもそも、やらされるのを好まないかもしれない。その場合には、ご褒美をあげる手もあるとフェデラーは言う。

「最初の頃は、ちょっとしたご褒美をあげるという手もある。“上手にできたらお菓子をあげる”と言うのは悪いことではない。僕らもやったよ。それがあなたにとって本当に重要なことなら、トライし続けることだ」

「でもやりすぎのお父さんになるのはいけない。コーチを信頼して任せることだ。そして小さい頃は、楽しんでやらせること。もっと大きくなったら、8歳とか12歳ぐらいから大会に出るようになったら、もっと真剣になる。でも最初の頃は、楽しむことが大切なんだ」

(テニスデイリー編集部)

※写真はテニスを教えるフェデラー

(Photo by Paul Kane/Getty Images)