FCバルセロナの会長ジョゼップ・マリア・バルトメウにとって今シーズンは難しいものになっている。非常にデリケートな時期を過ごしており、限界に近い状態での活動がスポーツレベルにおいてもそれ以外でも強いられている。 2021年で退任となるバルトメ…

FCバルセロナの会長ジョゼップ・マリア・バルトメウにとって今シーズンは難しいものになっている。非常にデリケートな時期を過ごしており、限界に近い状態での活動がスポーツレベルにおいてもそれ以外でも強いられている。
2021年で退任となるバルトメウは『TV3』の番組で質問を受け、多くの障害や現在の問題について説明した。
会長は例年とは異なる移籍マーケットについて「今夏の移籍マーケットは通常とは大きく異なる。経済的問題により、ビッグクラブにも様々な制約があるが、バルサは常に移籍マーケットでは率先して動く。ラウタロ・マルティネスの交渉は数週間前にインテル・ミラノと話し合いを行ったが、現状止まっている。我々は状況を分析している状態である」と述べ、この夏のラウタロ獲得は優先事項ではないと説明した。
キケ・セティエン監督の今後については、「セティエンは、チャンピオンズリーグでも、残っているリーグ戦2試合でもチームを指揮する。いつもとは異なるシーズンを過ごしており、8月にも試合を行う。これからも彼が監督を務めるだろう。我々がナポリを破ればリスボンで次のラウンドを戦う。我々はセティエンに契約を満了してもらいたいし、彼もその考えだ。我々は彼の自宅で来シーズンなどの将来について話し合った。リキ・プッチとアンス・ファティも活躍してくれているし、ペドリやフランシスコ・トリンカオも非常にコンディションがいいようだ、とても楽しみだね」と、指揮官への信頼を口にしている。
さらに会長は、自身が指示した近年の市場における大型契約についても言及。移籍先が決まらないコウチーニョについては、「満足いく結果とはなっていない。フィリペ・コウチーニョは輝きを放つ運がなく、自身をチームで機能させることができなかった」と失敗を認めた。
加えてバルサゲート事件について話した。SNSをモニタリングする企業『I3 Ventures』が複数の非公式フェイスブック、ツイッターアカウントを管理し、そのアカウントを使ってメッシやピケ、ペップ・グアルディオラといった選手・元選手、次期会長選挙の候補者であるビクトル・フォンテ、ジョアン・ラポルタ、アグスティ・ベネティト、さらにリーガ放映権を持つメディアプロ社のジャウマ・ロウレス会長らを批判したことを支持したとされる問題。
この首謀者と見られるバルトメウは、「監査の問題は実質的に解決している。告発の1つだったが、口座には誰も手をつけておらず、汚職はなかったとされた。我々はネットワークを国際的にモニタリングしている」と、何も問題はないと強調した。