たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。 しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝…
たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。
しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。
今回はチリ代表GKクラウディオ・ブラーボがバルセロナ時代に見せたセーブだ。
チリの強豪コロコロでデビューしたブラーボは、2006年から2014年に渡ってレアル・ソシエダの守護神として活躍。2014年夏にバルセロナへ移籍すると、長年同クラブで活躍した守護神ビクトル・バルデスの穴を埋める活躍を見せた。
足元の技術の高さと優秀なシュートストッパーとしての実力を兼ね備えるGKとして定評のあるブラーボだが、加入初シーズンの2014年8月6日に行われたナポリでのプレシーズンマッチで、素晴らしい反応のセーブを見せている。
0-0で迎えた前半13分、ピッチ中央付近でFKを得たナポリ。キッカーのFWホセ・カジェホンがボックス内にクロスを上げると、ゴールから離れる動きを見せてフリーになったMFマレク・ハムシクが頭で合わせる。完璧にミートしたヘディングで、ボールはゴール右隅に吸い込まれるように見えたが、ブラーボがアクロバティックな横っ飛びでこれをセーブ。左手一本でボールを上手く弾き、コーナーに難を逃れた。
プレシーズンマッチであっても全く手を抜かないスーパーセーブを見せたブラーボは、バルセロナ加入初シーズンであったが、いきなりリーグ戦での正GKを任せられ、守護神として重宝された。