オーストリア・ウィーンで開催されている「エルステ・バンク・オープン」(ATP500/10月24~30日/賞金総額188万4645ユーロ/室内ハードコート)のシングルス2回戦で、第1シードのアンディ・マレー(イギリス)がジル・シモン(フラ…

 オーストリア・ウィーンで開催されている「エルステ・バンク・オープン」(ATP500/10月24~30日/賞金総額188万4645ユーロ/室内ハードコート)のシングルス2回戦で、第1シードのアンディ・マレー(イギリス)がジル・シモン(フランス)を4-6 6-2 6-2で破り、今季13度目の準々決勝進出を決めた。マレーはスロースタートとなったこの試合を2時間41分かけて終わらせた。

 マレーとシモンの対戦成績は、これでマレーの16勝2敗となった。

 マレーは今大会の前に北京と上海に出場し、両大会で優勝。この日の勝利と合わせると12連勝となった。上海の準決勝ではシモンと対戦し、6-4 6-3のストレートで勝っていた。

 「彼はとても動きがよく、ポイントを終わらせるのが本当に難しい」とマレー。シモンのプレースタイルがまた、ラリーを長引かせる要因にもなっていると付け加えた。

 「彼のテニスは、こちらがペースをつくらなければならないように、自分からはペースを与えない」とグランドスラムで3度優勝しているマレーは言う。「僕がいいプレーをすれば、彼もまたいいプレーをしてくる。僕がより強くボールを打てば、彼はそれをより早く返してきたりするんだ」。

 マレーは第1ゲームでシモンのサービスをブレークしたものの、自身は最初の2つのサービスゲームを落とした。

 シモンが5-3とリードし、先にセットポイントをつかんだが、彼はこれを決めきれず。しかしマレーもまた、次のサービスゲームをキープできずに、シモンに3度目のブレークを許してしまった。

 第2セットのマレーは最初のサービスゲームで6度のブレークのピンチに遭うが、これをキープするとだいぶ試合を落ち着かせ、2-2から4ゲーム連取して6-2でセットを奪い返した。第3セットも同様の展開となり、2-2のあと、マレーはシモンを引き離した。

 マレーの今シーズンの準々決勝での成績は11勝1敗(1敗は全米での錦織圭に対する敗戦)。そして彼の今大会の準々決勝の相手はジョン・イズナー(アメリカ)だ。

 ビクトル・トロイツキ(セルビア)は第3シードのドミニク・ティーム(セルビア)を6-2 7-5で破り、今季7度目の準々決勝に進出した。

 世界28位のトロイツキは9位のティームに対してサービスで対抗。第2セットは7つのブレークポイントを与えたが、すべてセーブして勝利した。

 トロイツキは準々決勝で、ディフェンディング・チャンピオンで第5シードのダビド・フェレール(スペイン)と対戦する。フェレールはジョアン・ソウザ(ポルトガル)を6-2 7-6(4)で破って勝ち上がった。

 第6シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)はフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)を7-6(6) 6-2で倒し、次の準々決勝でアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)と対戦する。

 ラモス ビノラスはユルゲン・メルツァー(オーストリア)と2回戦を戦い、第1セットを落とし、第2セットでもワンブレークを許す展開だったが、その後、9ゲームを連取して3-6 6-4 6-0で勝利した。(C)AP