28日、ソフトバンクは新入団コーチの会見を行った。会見に参加したのは、立花義家1軍打撃コーチ、森浩之1軍作戦コーチ兼バッテリーコーチ補佐、若田部健一2軍投手コーチ、笹川隆3軍内野守備走塁コーチの4人。今後も新入団コーチは増える予定だ。■5年…

28日、ソフトバンクは新入団コーチの会見を行った。会見に参加したのは、立花義家1軍打撃コーチ、森浩之1軍作戦コーチ兼バッテリーコーチ補佐、若田部健一2軍投手コーチ、笹川隆3軍内野守備走塁コーチの4人。今後も新入団コーチは増える予定だ。

■5年ぶり復帰の立花コーチ、「やる以上は勝たないと。若い選手も楽しみ」

 28日、ソフトバンクは新入団コーチの会見を行った。会見に参加したのは、立花義家1軍打撃コーチ、森浩之1軍作戦コーチ兼バッテリーコーチ補佐、若田部健一2軍投手コーチ、笹川隆3軍内野守備走塁コーチの4人。今後も新入団コーチは増える予定だ。

 立花氏は、柳川商業高校からクラウンライター時代のライオンズに入団。西武時代には主軸として活躍した。2013年から今季までロッテの打撃コーチ。打撃コーチとしては5年ぶりのソフトバンク復帰となる。

 森氏は、1987年から1990年まで南海、福岡ダイエー時代に捕手として活躍し、1991年からはチームスタッフやブルペン担当コーチを歴任。今季まではチーフスコアラーとして1軍に帯同し、ベンチでさまざまなデータを工藤監督に伝える役割を担ってきた。

 若田部氏は、1992年から2002年まで福岡ダイエー時代の投手として活躍。FAで横浜に移籍後、2005年に引退。その後、野球解説者として活躍する中、2015年の侍ジャパン強化試合では投手コーチに就任した。12球団でのコーチ就任は今回が初。笹川氏は、東海大菅生高校から1998年に福岡ダイエーに入団。2002年まで内野手、捕手として活躍。スカウトや3軍コーチなどを経験した後、今季までは選手寮の寮長を務めていた。

 会見での各新任コーチのコメントは以下の通り。

■森氏「細川がいなくなったが若手捕手にはチャンス」

〇立花義家1軍打撃コーチ(背番号83)

「やる以上は勝たないといけない。相手より1点でも多く(得点が)取れるように指導していきたい。若い時から知っている選手も多いが、どんどん1軍に上がってレギュラーを脅かすような若い選手も多いと聞いているので楽しみにしている」

〇森浩之1軍作戦コーチ兼バッテリーコーチ補佐(背番号86)

「仕事的には今年と同じだが、資料やデータを生かして、監督だけでなく他のコーチとも話をしながらやっていく。細川(亨)がいなくなったが若手捕手にはチャンス。清水コーチを補佐して若手を育てていきたい」

〇若田部健一2軍投手コーチ(背番号72)

「責任感も緊張感もある。いつかは指導者という気持ちがあったが、こうしてホークスに戻れたのはうれしい。(初のコーチ職も)11年間外から野球を見てきたので不安はない。自分自身、弱小球団から日本一へとたどり着いた経験を生かして、若手投手の力、チームの力になりたい」

〇笹川隆3軍バッテリーコーチ(背番号97)

「3軍選手の多くが寮生。寮長としての経験を生かして、技術以前に人間力を鍛えられるよう、野球人としての心構えやプロ意識を改めて教えていきたい。少しでも(選手が)2軍、1軍に行けるように底辺の底上げを目指していく」

■コーチ陣を大シャッフル3軍監督には佐々木誠

 また、1軍から3軍にかけて大幅な配置転換が行われた。ほかの新入団コーチを含めた組閣の全貌は、決定次第発表される。

 球界でも異例の大シャッフルが敢行されたのがV逸の余波であることは間違いないだろう。来季のV奪還はもちろんのこと、若手の育成強化を含めた常勝軍団への礎づくりを目指し、ソフトバンクはこの布陣で29日から宮崎で秋季キャンプに突入する。

 なお、関川浩一1軍野手総合巡回コーチはチームスタッフ職へ、石渡茂3軍監督は編成育成職に就任する。

 28日時点でのソフトバンクの新コーチングスタッフは以下の通り。)○は新任、△は配置転換)

【1軍】
監督 工藤公康
投手コーチ 佐藤義則
△投手コーチ 高村祐
○打撃コーチ 立花義家
△打撃コーチ 藤本博史
内野守備走塁コーチ 鳥越裕介
△外野守備走塁コーチ 村松有人
バッテリーコーチ 清水将海
○作戦コーチ兼バッテリーコーチ補佐 森浩之
△投手統括コーチ 倉野信次

【2軍】
監督 水上善雄
○投手コーチ 若田部健一
△投手コーチ 佐久本昌広
△打撃コーチ 藤井康雄
△打撃コーチ 飯田哲也
内野守備走塁コーチ 小川史
外野守備走塁コーチ 井出竜也
△バッテリーコーチ 的山哲也

【3軍】
△監督 佐々木誠
△投手コーチ 田之上慶三郎
△投手コーチ 入来祐作
△打撃コーチ 大道典良
○内野守備走塁コーチ 笹川隆
△リハビリ担当コーチ 斉藤学

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura