悪天候でも通算6勝目へ暫定4位、米専門サイトが紹介「マツヤマは少しも動じない」 米男子プロゴルフ(PGA)ツアーのワークデーチャリティー・オープンは10日(日本時間11日)、オハイオ州ダブリンのミュアフィールドビレッジGC(7456ヤード、…

悪天候でも通算6勝目へ暫定4位、米専門サイトが紹介「マツヤマは少しも動じない」

 米男子プロゴルフ(PGA)ツアーのワークデーチャリティー・オープンは10日(日本時間11日)、オハイオ州ダブリンのミュアフィールドビレッジGC(7456ヤード、パー72)で第2日が行われ、悪天候の影響で一部選手が日没サスペンデッドとなった。ツアー通算6勝目を狙う松山英樹(LEXUS)は4バーディー、ボギーなしの68で回り、首位と4打差の通算9アンダーで暫定4位。久々の優勝が手に届く位置につけ、米メディアは「勝利への渇望を終わらせるにはいい場所だ」と紹介している。

 悪天候の影響でスタートが1時間15分遅れると、スタート後にも1時間16分中断。しかし、松山は再開直後の12番パー3で5メートル半のパットを沈めてこの日初バーディーを奪った。前半に3つ伸ばす好プレー。後半は1バーディーだったが、時間の経過とともに風が強くなる悪天候でもボギーをたたかなかった。

 日系ゴルファーの23歳新星コリン・モリカワ(米国)が13アンダーで暫定首位。松山は4打差の暫定4位で決勝ラウンドを迎える。米専門サイト「ゴルフウィーク.com」は「ヒデキ・マツヤマは静かに順応、ワークデーの争いに名乗り」の見出しで記事を掲載。スタート時の様子をつづっている。

「ヒデキ・マツヤマが2日目のラウンドを始めようとした時、首位のコリン・モリカワに8打差だった。マツヤマはそれを知らなかった。彼がミュアフィールドビレッジGCでティーからボールを打とうとした時、暴風雨となり、彼を屋根の下へと走らせた。マツヤマはそれに少しも動じなかった」

冷静に虎視眈々とした松山に注目「どんなことになったとしても…」

 記事では、強風でもショットが安定していたことにも着目している。今大会は2014年に米ツアー初優勝を飾ったメモリアル・トーナメントと同じコース。過去6年は優勝を含めて3度のトップ10入りなど得意としている。公式サイトでも大会前の優勝予想で1位に。記事ではラウンド後の松山の冷静なコメントを紹介しながら、こうつづっている。

「彼がこのコースを得意としていることも追い風になる。2014年、彼はここでケビン・ナとのプレーオフを制している。2015年は5位タイ、2019年は6位だった。PGAツアー勝利への渇望を終わらせるにはいい場所だ。彼は通算14勝を挙げており、そのうち5勝を挙げている(PGA)ツアーで直近の優勝は、2017年(8月)のブリヂストン招待選手権だ」

 最後の優勝は約3年前。記事では当時の世界ランクは3位だったが、今は23位となっていることを付け加え、こう続けた。

「週末に向け、コースやパター、そして天候と、何を期待するかマツヤマは分からないと言う。どんなことになったとしても、彼は頭を下げ、ベストを尽くすだけだ」

 残り2日。歓喜の瞬間へ、虎視眈々とした松山の姿を伝えているようだ。(THE ANSWER編集部)