かつてバイエルンやドルトムントで活躍した元ドイツ代表DFのトーマス・ヘルマー氏が、ヨーロッパリーグ(EL)の抽選会中に物議を醸す発言を拾われてしまった。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 欧州サッカー連盟(UEFA)は10日、EL準…
かつてバイエルンやドルトムントで活躍した元ドイツ代表DFのトーマス・ヘルマー氏が、ヨーロッパリーグ(EL)の抽選会中に物議を醸す発言を拾われてしまった。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。
欧州サッカー連盟(UEFA)は10日、EL準々決勝&準決勝の組み合わせ抽選会をスイスのニヨンで実施した。
新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止の観点から、通常のように各クラブの代表を会場に集めず、リモート形式で行われた抽選会では音声の不具合など様々な技術的な問題が発生。開始が20分遅れるなど、ややバタバタした運営となった。
その中でUEFA本部にゲストとして呼ばれていたヘルマー氏が、司会者のペドロ・ピント氏に向かって発したコメントが物議を醸すことに。
前述のように多くの問題であたふたしていたピント氏に対して、ヘルマー氏はUEFA書記長のジョルジ・マルケッティ氏を指差しながら、「彼がヨーロッパリーグを何て呼んでいるか知っている?」と質問。そして、ピント氏が答えられずにいると、「敗者のカップだってさ」と、UEFA幹部も真っ青な、どぎついワードを発した。
以前からチャンピオンズリーグ(CL)に劣るELはメガクラブの間でその価値が軽視されることが多く、ヘルマー氏の指摘自体はそこまで目くじらを立てるものではない。ただ、UEFA本部にゲストとして呼ばれたという事情を考えれば、明らかに不適切な発言だったと言わざるを得ない。
ちなみにヘルマー氏は現役時代にバイエルンで3度のブンデスリーガ制覇を成し遂げているが、CLは準優勝1回に留まっている。そして、1995-96シーズンにはELの前身であるUEFAカップを制している。