気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。2016年10月28日付●三笠宮さまご逝去、100…

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年10月28日付

●三笠宮さまご逝去、100歳平和願い、両陛下がお別れ(読売・1面)

●トヨタ、VWに次ぎ2位、1-9月販売数、新型車国内で好調(読売・10面)

●部品会社「脱スマホ」加速、市場成熟車・IoT照準(読売・10面)

●車生産4社過去最高、世界上半期、中国市場が好調(朝日・8面)

●日産英国工場、新SUV生産(朝日・8面)

●電動自転車、強すぎるアシスト、7製品で基準超「使用控えて」(朝日・33面)

●「運転中必ずボケGO」男児死亡事故、容疑者、速度超過も(東京・31面)

●カルソニックカンセイ買収、日産分含め4900億円、米ファンド(日経・2面)

●円下落、一時105円台(日経・4面)

●タイ国王死去、自粛ムードで進出日系企業の販売減(日経・9面)

●トヨタ、カーシェア後押し、個人間仲介の米社に出資(日経・11面)

●マツダ3万台リコール、ホンダはバイク1万台(日経・42面)

ひとくちコメント

入園児などの送り迎えに便利で子育て世代や中高年層に人気がある電動アシスト自転車。自転車のペダルを踏む力を、電動モーターが補助してくれるため、ママチャリよりも子どもを乗せても楽に走行できるからだが、その電動アシスト自転車の一部で、アシスト力が法律基準を超えていたことがわかったという。

対象の製品は日本タイガー電器など国内の6社か製造した7製品で、2013年ごろから4536台が販売されているという。警察庁は「使用を控える」よう呼びかけているそうだ。

きょうの各紙も社会面で取り上げているが、見出しは朝日が「電動自転車、強すぎるアシスト」、毎日は「電動自転車、補助力オーバー」。警察庁によると、道路交通法に基づく基準では、10km/h未満の場合、人の足の力を補うアシスト力は人力の2倍までと定められている。ところが、アシスト力が2倍をわずかに超えたものから、中には急な上り坂という条件で630倍に達したものもあったという。

このため、警察庁は、自転車ではなく「原付き自転車」などに該当し、ブレーキランプやウインカーが取り付けられていため、公道を走行する上での保安基準を満たしていないと判断した。

もっとも、電動アシスト自転車に限らず、自転車には法定最高速度の規制がないために相変わらずママチャリでも公道をスピードで突っ走る不心得者も少なくない。モーターのパワー性能をチェックすることもいいが、自転車に乗る人の安全運転のマナーを周知徹底させることのほうが大切ではないだろうか。

三笠宮(中央、2015年一般参賀)(c) Getty Images

三笠宮(中央、2015年一般参賀)(c) Getty Images