注目の新人としてアメリカ人若手選手の中でも期待されている18歳のブランドン・ナカシマ(アメリカ)が、インタビューに答えた。彼は、自分はシャイな性格だと言うが、話し始めればそうでもなさそうだ。伊…

注目の新人としてアメリカ人若手選手の中でも期待されている18歳のブランドン・ナカシマ(アメリカ)が、インタビューに答えた。彼は、自分はシャイな性格だと言うが、話し始めればそうでもなさそうだ。伊ニュースサイトUBI Tennisが報じた。【動画】2020年 ナカシマvs杉田祐一との対戦ハイライト インディアンウェルズチェレンジャー

ナカシマは現在世界ランキング220位(キャリアベストは218位)で、2001年生まれの選手の中ではヤニク・シンネル(イタリア)に次ぐランキングである。彼の姓は日系人の父親から来ているが、3歳の頃から彼にテニスを教えたのはベトナム出身の母方の祖父だった。バージニア大学のテニス部にいた彼は、大西洋地区のフレッシュマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、その後プロに転向した。

今年2月の「ATP250 デルレイビーチ」からパット・キャッシュ氏をコーチに迎え、その直後からトップ10選手を4人倒し、デルレイビーチでは準々決勝まで勝ち進んだ。その実績から見て、彼の実力はすでにランキング以上のもののようである。

キャッシュ氏とは共通の知り合いがおり、プロに転向したばかりでコーチを探していたため、一緒に取り組むことになったという。すぐにナカシマのラケット・コントロールがずば抜けて素晴らしいことに気づいたというキャッシュ氏。

キャッシュ氏とのトレーニングについてナカシマは「ネットへ出ることと、ネット際のプレーを重点的に練習しようと決めました。それによって、戦法が増えました」と変化を語った。キャッシュ氏は、「グランドスラムの準備となるトレーニングをするべきだ」とよく口にしているそうだ。

ベストショットは両手打ちのバックハンドで、一番好きな選手はロジャー・フェデラー(スイス)。でも自らのプレーはむしろノバク・ジョコビッチ(セルビア)に似ている。数年前「ウィンブルドン」ジュニア部門に出場していた時に、ラファエル・ナダル(スペイン)とトレーニングをしたことがある。お寿司が大好きで、甘い物好きだそうだ。

最初のテニスの思い出は、「母方の祖父が、テニスコートに連れて行ってくれました。僕が3歳半の頃で、近所の公園のコートでボールを投げてもらうところから始まって、次第に毎日練習するようになりました」と語った。

17歳でプロに転向した彼は、自らの経験を「プロに転向する前にバージニア大学で1年間シーズンを戦った経験は、テニスの面でも、人間的な成長という意味でも、とても助けになりました。多くの選手が大学でそのような経験を得ることを勧めたいと思います」と語った。

オフコートの生活については、「オフにはテニスから気持ちを逸らすために、他のスポーツも好きなので友達とゴルフをしたり、家でテレビを観てリラックスしたりしています。踊りに行ったりクラブに行ったりするのは、僕のリラックス方法とは違いますね。もっとのんびり友達と過ごすのが好きです」とコメント。

2022年、2023年の自分をどう予想しているか、トップ10入りは?と聞かれると、「目標は進歩し続け、良い結果を積み上げて、ランキングを上げていくことです。そうすれば、もしかしたら・・・」と答えた。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ハワイオープン」でのナカシマ

(Photo by Darryl Oumi/Getty Images)