サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…
サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)
サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。
この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。
今回は、ヴェローナの元イタリア代表FWジャンパオロ・パッツィーニがサンプドリア時代に決めたハットトリックだ。
2010年11月21日に行われたセリエA第13節のレッチェ戦。1トップで先発出場したパッツィーニはまず8分、左サイドを抜け出したDFレト・ツィークラーのクロスに反応すると、相手GKとDFの間で何とかボールを拾い、体を倒しながらゴールへと流し込んだ。
さらに41分にはPKをしっかりと決め、2点目を挙げる。
サンプドリアはその後2-2と追いつかれるが最後に決めたのはやはりパッツィーニだった。試合終了間際の88分、MFダニエレ・マンニーニの絶妙なヒールパスに、オフサイドラインぎりぎりで抜け出すと、ゴール左上に豪快に叩き込んだ。
絶好調のパッツィーニはこのシーズン公式戦45試合23ゴールを記録。シーズン終了後にインテルへとステップアップを果たしている。