特別連載「#今こそひとつに」、2児の母になった名スケーターの「ありがとう」 この春、新型コロナウイルスが拡大し、各地で「STAY HOME」の動きが広がった。一歩ずつ、収束に向かう中で今なお、医療従事者をはじめ、社会のインフラを支える人々は…
特別連載「#今こそひとつに」、2児の母になった名スケーターの「ありがとう」
この春、新型コロナウイルスが拡大し、各地で「STAY HOME」の動きが広がった。一歩ずつ、収束に向かう中で今なお、医療従事者をはじめ、社会のインフラを支える人々はリスクを背負い、最前線で私たちの暮らしを支えてくれている。誰もが身近で「命を支える人」「生活を支える人」「社会を支える人」に感謝の気持ちを抱いた瞬間があるのではないか。
株式会社「Creative2」は、各界の著名人らが感謝の気持ちを発信する「HEARTS AS ONE」プロジェクトを立ち上げ、運営する5つのメディアが横断した特別連載「#今こそひとつに」を展開中。「THE ANSWER」には今回、元フィギュアスケートの中野友加里さんが登場。2児の母である名スケーターは、宅配業者に「ありがとう」を届けた。
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かつて銀盤を沸かせた名スケーターが感謝したい人は、母ならではの思いにあった。中野さんは言う。
「私は宅配業者の方々に、とても感謝しています」
4月から「ステイホーム」の動きが広がり、自宅で過ごす日々。2人の子供を連れて買い物に出るのは難しく、ネットの注文が増えた。「私と同じように多くの方が自宅にいる時間が増え、そのために配達件数も増えたと思うんです。それでも……」と中野さんは言い、実際にあった出来事を明かす。
「すごく丁寧に届けてくださる上に『もし感染症が気になるようでしたら外に置いていきます』と言ってくださったり、配達が指定時間に遅れてしまった時には『本当に遅れてごめんなさい』と伝えてくださったり、とても親切にしてくださったんです」
その一つ一つの配慮が、今も心に残っている。
現役時代は荒川静香、浅田真央らとフィギュアスケート界を牽引した中野さん。引退後はフジテレビに勤めていたが、15年に結婚。2人の子宝に恵まれ、競技の審判員、解説の仕事と子育てを両立すべく、昨年3月に退社し、子供の成長を日々見守っていた。だからこそ、母として感謝の思いでいっぱいだった。
緊急事態宣言が出された4月に長女は2歳の誕生日を迎えた。「本当はお店でケーキやおもちゃを選びたかったのですが、外へ出ることがやっぱり難しくて、ネット注文して配送にしたんです。宅配業者の方がいて良かったと本当に感謝しました」。子供が遊ぶ折り紙やシールも届けてもらったという。
緊急事態宣言は解除されたが、宅配業者の仕事は私たちが社会生活を営む上で、今後も欠かせない。中野さんも利用者として、自分でできる配慮はしていくつもりだ。
「これからも宅配業者の方にはお世話になると思いますし、私もなるべく一度で受け取れるように時間をして、その時間は家にいるように心がけたいと思っています」
こう語った上で、さらに言葉に心を込め、感謝とエールを送った。
「やはりお忙しいと思いますし、これからどんどん暑くなってきますので、どうぞ休める時に休んでください。配達を私自身も楽しみにしていますし、またこれからも私たちを支えてくださるとうれしいなと思っています」
■特別連載「#今こそひとつに」展開中
新型コロナウイルスの感染拡大で社会状況が厳しい中、誰もが「命を支える人」「生活を支える人」「社会を支える人」に感謝の気持ちを抱いた瞬間があると思います。医療従事者や社会インフラの維持に尽力する人たちにその思いを届けたい、人と人との“距離”が遠い今だからこそ、みんなの心をひとつにしたい――。頑張る人たちにエールと感謝の気持ちを届けるため、様々な「声」を発信しています。また「THE ANSWER」を運営する「Creative2」が5月18日に開設した新サイト「HEARTS AS ONE 今こそひとつになろう」では、スポーツ界以外からも寄せられている著名人らのメッセージ動画も多数公開しています。(THE ANSWER編集部)