サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…
サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)
サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。
この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。
今回は、元スペイン代表FWのダビド・ビジャ氏がバレンシア時代に決めたハットトリックだ。
2006年4月23日に行われたラ・リーガ第34節のアスレティック・ビルバオ戦。試合は0-0のまま80分を迎えるが、ここから状況が激変する。
81分、味方のロングパスに抜け出したビジャは完璧なトラップでボールを収めると、そのままボックス内に侵入し、最後は相手GKイニャキ・ラフエンテの股を抜いて先制する。
そして84分、味方のスルーパスに抜け出すと、相手DFにプレッシャーをかけられながらもボールは奪われず、最後は相手をなぎ倒してゴールへと流し込んだ。
さらに86分、バレンシアは左サイドを崩し、FWミゲル・アンヘル・ミスタが完璧なお膳立て。ゴールに入れるだけのビジャが落ち着いて決め、バレンシアでの初めてのハットトリックを達成した。
ビジャ氏は2005〜2010年までバレンシアのエースストライカーとして活躍。公式戦220試合127得点の数字を残して、2010年夏から推定移籍金4000万ユーロ(現レートで約48億7000万円)でバルセロナに活躍の場を移した。