サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。

この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、ゼニトのイラン代表FWサルダール・アズムンが決めたハットトリックだ。

2020年3月14日に行われたロシア・プレミアリーグ第22節のウラル戦でアズムン含むゼニト攻撃陣が爆発する。

口火を切ったのはやはりアズムン。8分にMFマゴメド・オズドエフのシュート性のボールをボックス内でトラップすると、反転し、GKの逆を突いたシュートをゴール左へ決めた。

さらに15分、相手GKのキャッチミスを逃さずボールを奪うと、無人のゴールに決めきる。

そして61分、MFマウコムが相手守備陣を切り裂くと、アズムンへお膳立て。これをしっかりと決めきり、アズムンにとってプロキャリア初となるハットトリックを達成した。

さらにゴールを重ねたゼニトはこの試合を7-1と圧勝。シーズンでは、一時は5位に転落するなど調子を落とした時期はあったものの、2年連続7度目のリーグ優勝を果たした。