サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…
サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)
サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。
この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。
今回は、バルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスがアヤックス時代に決めたハットトリックだ。
2008年8月8日に行われたエール・ディビジ第2節のRKCヴァールヴァイク戦。1-1で迎えた71分にアヤックスはPKのチャンスを獲得。キッカーを務めたスアレスは、冷静にゴール左隅へ決める。
このゴールで波に乗ったスアレスは82分、トラップで相手DFをかわすと、ゴールまで距離があったものの、迷うことなく右足を一閃。強烈なシュートは、ゴール左隅に突き刺さった。
こうなったスアレスはもう止まらない。後半アディショナルタイムにも相手守備陣の連携ミスを突き、DFとGKの間で何とかボールに触り、ゴールへと流し込んだ。
試合終了直前の20分で一気に3ゴールを荒稼ぎしたスアレスは、この試合以降もゴールを量産。シーズンを通して公式戦48試合49ゴール24アシストと大爆発し、シーズン終了後にリバプールへと旅立った。