ジョコビッチの持論に米紙指摘「ここまで不評なのか理解できていない」 主催したチャリティー大会で新型コロナウイルスに感染して非難を浴びていた男子テニスの世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の持論に対し、米メディアが否定的な意見を示し…

ジョコビッチの持論に米紙指摘「ここまで不評なのか理解できていない」

 主催したチャリティー大会で新型コロナウイルスに感染して非難を浴びていた男子テニスの世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の持論に対し、米メディアが否定的な意見を示している。各国メディアや選手からも批判を浴びている現状に、ジョコビッチは母国メディアで「魔女狩りだ」と不満を吐露。これについて米紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。

 ジョコビッチは6月にセルビアとクロアチアで慈善大会を開催したが、十分な感染対策を講じていない試合運営が批判を集めていた。試合後にはジョコビッチらがナイトクラブでパーティーに興じていた。その後、ジョコビッチら参加4選手と往年の名手でコーチのゴラン・イワニセビッチ氏ら複数のスタッフも新型コロナ感染が明らかとなっていた。

 ニック・キリオス(豪州)らプロ選手からも批判を浴びたジョコビッチは、セルビアメディア「Sportski Zurnal」で持論を展開。ニューヨーク・ポストはこれを引用する形で記事を掲載している。

「最近の批判を見るにつけ、ほとんどが悪意のあるものだ。単純な批判を超えている。これは大問題で、魔女狩りが行われているんだよ。誰かがこの問題の責任を取らないといけない。大物の誰かが、だ」

「魔女狩り」に例えたジョコビッチに米紙指摘

 ジョコビッチは、自分に向けられた批判を中世の「魔女狩り」に例えたという。さらに記事ではこう続けている。

「僕の思いは純粋なものだった。地域の選手とテニス協会の手助けになる人道的なイベントを運営することに真剣に取り組んだ。すべての法律と規制を遵守した。僕たちは教訓を学んだが、思った通りにいかないことも時にはあるんだ」

 ジョコビッチはこう語ったというが、記事では「ノバク・ジョコビッチは、なぜ今回の無責任な行為がここまで不評なのか理解できていない」とバッサリ。その上で「ジョコビッチは彼の立場が多くの人々に批判される理由だと信じている」と指摘している。(THE ANSWER編集部)