サッカーファンなら誰もが一度は見たことがあるであろう歴史に残るスーパーゴール。今回の企画『Incredible Goals』(信じられないゴール)では、これまでに生まれた驚愕のゴールを紹介していく。 今回は元西ドイツ代表FWのゲルト・ミュラ…
サッカーファンなら誰もが一度は見たことがあるであろう歴史に残るスーパーゴール。今回の企画『Incredible Goals』(信じられないゴール)では、これまでに生まれた驚愕のゴールを紹介していく。
今回は元西ドイツ代表FWのゲルト・ミュラー氏がバイエルン時代に決めたゴールだ。
1963年にTSVネルトリンゲンでプロデビューし、1年後にはバイエルンへ移籍。15年間の在籍の中で、リーグでは7度の得点王に輝き、リーグ通算365ゴール(427試合)を奪った。1972年にはブンデスリーガで40得点を記録。この記録は現在でも破られていない。
1976年の10月20日に行われたヨーロピアン・カップのラウンド16、バニーク・オストラヴァ(チェコ)との1stレグでは見事なゴールを決めている。
2点ビハインドの53分、バイエルンは右サイドを攻略すると、ゴール前へクロスボールを供給する。相手DFの方がボールの落下点には近かったように見えたものの、走りこんだゲルト・ミュラーは思い切り体を伸ばしてジャンプした。ゲルト・ミュラーは驚くほどの跳躍力と滞空時間で先にボールに触ると、見事なヘディングシュートをゴール左に決めた。
その得点力からゲルト・ミュラー氏についたあだ名は“デル・ボンバー(爆撃機)”。かつて最強を誇った西ドイツ代表でも、クラブ同様にゴールを量産。1970年と1974年の2度の出場だけでワールドカップ通算14得点を奪い、2006年のドイツ・ワールドカップで元ブラジル代表FWロナウド氏が塗り替えるまで32年間、記録を保持していた。