8日、明治安田生命J1リーグ第3節の横浜F・マリノスvs湘南ベルマーレがニッパツ三沢球技場で行われ、3-2で横浜FMが今シーズン初勝利を挙げた。 4カ月ぶりの再開となった前節、横浜FMは浦和レッズとアウェイで対戦し0-0のゴールレスドロー。…

8日、明治安田生命J1リーグ第3節の横浜F・マリノスvs湘南ベルマーレがニッパツ三沢球技場で行われ、3-2で横浜FMが今シーズン初勝利を挙げた。

4カ月ぶりの再開となった前節、横浜FMは浦和レッズとアウェイで対戦し0-0のゴールレスドロー。今期初勝利を逃していたが、その一戦からは、スタメンを5名変更。小池龍太、實藤友紀、ティーラトン、天野純、遠藤渓太の5名に代わり、松原健、伊藤槙人、高野遼、マルコス・ジュニオール、エジガル・ジュニオを起用した。

対する湘南は、ベガルタ仙台を相手に0-1で敗戦。開幕2連敗となった試合からは、同様に5名変更。大岩一貴、福田晃斗、松田天馬、石原直樹、タリクに代えて、大野和成、金子大毅、山田直輝、指宿洋史、中川寛斗を起用した。

互いに前節から中3日で迎えた一戦。ターンオーバーを採用した両チームは、ピッチ内に吹く強風の影響でロングボールの精度が下がり、互いに探りながらの入りとなる。

湘南は前線からのプレスを掛けて横浜FMのボールを奪いに。横浜FMはサイドを使った攻撃で湘南ゴールを目指す。

最初にチャンスを掴んだのは横浜FM。17分、ボックス右から仲川がアーリークロス。これに走り込んだエジガル・ジュニオがダイビングヘッドで飛び込むも、GK富居がセーブ。こぼれ球をエリキが拾うが、シュートにはいけない。

湘南は横浜FMに攻め込まれながらもサイドでの対人守備と、最終ラインの統率がうまく行き、決定機をそれほど作らせない。

攻撃面では、指宿をターゲットに、中川がセカンドボールを拾う展開に。左サイドどの鈴木、右の石原とウイングバックも有効に使い、横浜FMゴールを目指して攻め込んでいく。

31分には、仲川が折り返したところを大野がボックス内でハンド。しかし、これはPKとはならない。

湘南は38分、左サイドで得たFKから鈴木がクロス。坂がファーサイドで落とすと、齊藤がボックス内でシュートもGK梶川がセーブする。

前半アディショナルタイムに横浜FMは左サイドから攻め立てると、エリキのクロスに扇原が飛び込むも、わずかに合わない。

ゴールレスで終えた前半。湘南は指宿に代えて松田を投入し攻撃の形を変える。すると迎えた51分、湘南は自陣でのボール奪取からカウンター。スルーパスに対して齊藤が飛び出したGK梶川をかわし、無人のゴールへ流し込むだけだったが、高野がうまくカバーし、得点を許さない。

しかし、その流れで迎えた51分、岡本のクロスをファーサイドで石原が折り返すと、フリーの中川がボックス内で押し込み湘南が先制する。

先制を許した横浜FMは63分に3枚替え。エリキ、マルコス・ジュニオール、扇原に代えて、水沼、オナイウ阿道、天野を投入する。すると65分、ドリブルで持ち出した天野がGKの位置を見てロングループシュート。これがGK富居の頭上を越えて、横浜FMが同点に追いつく。

73分、横浜FMは畠中が自陣でパスミス。湘南はここからボールをつなぎ、タリクがボックスに侵入。クリアボールが山田に渡ると、山田がボックス内からシュートもGK梶川がなんとかセーブする。

同点に追いついてから攻勢を強めた横浜FMは77分、ボックス手前でエジガル・ジュニオとのワンツーでリターンを受けた天野がドリブルで相手DFをかわしてボックス内に侵入。最後は豪快に左足を振り抜き、逆転ゴールを記録する。

逆転を許した湘南だったが79分、DFラインの裏に抜け出た岡本がダイレクトでグラウンダーのクロス。これを逆サイドを上がった鈴木がダイレクトで左足で蹴り込み湘南が同点に追いつく。

点の取り合いとなった試合は85分、左サイドからティーラトンがクロス。これをオナイウ阿道が落とすと、拾った天野がドリブルでボックス内を仕掛けると相手に倒されたかと思いきや、自身でバランスを崩してチャンスを逸する。

それでも87分、右サイドでボールを回した横浜FMは、水沼がボックス手前からクロス。これをボックス中央でオナイウ阿道がフリーで合わせ、横浜FMがまたしてもリードを得る。

またしてもリードを許した湘南は90分、ドリブルでボックス内に侵入した鈴木が左足一閃。しかし、GK梶川が触りシュートはクロスバーを直撃する。

その後は横浜FMが最後まで湘南ゴールに迫り、タイムアップ。打ち合いは横浜FMが3-2で勝利し初勝利。湘南は3連敗となった。

横浜F・マリノス 3-2 湘南ベルマーレ

【横浜FM】

天野純(後21、後32)

オナイウ阿道(後42)

【湘南】

中川寛斗(後7)

鈴木冬一(後34)