明治安田生命J1リーグ第3節、柏レイソルvs横浜FCが8日に三協フロンテア柏スタジアムで行われ、アウェイの横浜FCが3-1で勝利した。 4カ月ぶりの再開となった前節、FC東京に競り負けて開幕連勝を逃した柏は、中3日での一戦に向けて先発4人を…

明治安田生命J1リーグ第3節、柏レイソルvs横浜FCが8日に三協フロンテア柏スタジアムで行われ、アウェイの横浜FCが3-1で勝利した。

4カ月ぶりの再開となった前節、FC東京に競り負けて開幕連勝を逃した柏は、中3日での一戦に向けて先発4人を変更。出場停止のヒシャルジソン、ベンチスタートの大谷に代わって小林と、加入後初先発の戸嶋が起用され、オルンガの相棒は同じく加入後初先発の呉屋が務めた。

一方、再開後初戦となった北海道コンサドーレ札幌との前節を1-2で競り負けた横浜FCは、開幕3戦目にして待望のJ1復帰後初勝利を目指す。中3日での過密日程も前節と同じスタメンを採用した。

下平監督の古巣対決となった注目の昇格組同士の一戦は、智将ネルシーニョが相手の[3-5-2]に並びを合わせる形の戦い方を選択したことで、序盤から睨み合いの展開となる。

それでも、初先発で気合十分の呉屋を中心に攻勢を強めるホームチームが試合の主導権を握っていく。19分には江坂からの左クロスに反応した呉屋が抑えの利いたヘディングシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩く。さらに、こぼれ球をオルンガが頭で合わすが、今度は枠を外れる。

すると、このピンチの直後に横浜FCがワンチャンスを生かす。21分、相手陣内で戸嶋のパスを瀬古が至近距離でブロックすると、こぼれ球を拾った松浦がすかさずディフェンスラインの裏を狙う斉藤光に絶妙な縦パスを通す。GKキム・スンギュが良い飛び出しを見せたものの、18歳のテクニシャンは冷静に左足のシュートをゴールへ流し込み、自身のJ1初ゴールとした。

相手に合わせたゲームプランを採用も先に失点した柏はネルシーニョ監督が早い時間帯に戦い方の変更を決断。28分、小林を下げて神谷をピッチに送り込み。中盤の並びをより攻撃的な形に変更した。

さらに、前からの圧力を強めてゴールをこじ開けにかかるホームチームは、序盤から積極的にフィニッシュに顔を出していた呉屋が仕事を果たす。44分、オルンガのボックス内でのタメから右サイドの神谷にパスが繋がり、神谷が浮き球のクロスを供給。これをファーサイドの呉屋が頭で合わすと、左ポストの内側を叩いたボールがゴールネットに吸い込まれた。

ネルシーニョ采配的中でイーブンの形で試合を折り返した柏だったが、後半立ち上がりに横浜FCが瞬く間に突き放す。47分、一美、斉藤光の2トップの連係からゴール前の松浦にシュートチャンス。これはDF古賀のブロックに遭うが、ボックス右でこぼれ球に反応したマギーニョのシュート性のクロスを、ゴール前の松浦が絶妙な右足のワンタッチでコースを変える技ありのシュートで決め切った。

再び追いかける展開となった柏は同ポジションの選手を入れ替えながら選手交代で流れに変化を与えようとするが、前半と異なりなかなかリズムをつかめない。79分にはジュニオール・サントスとオルンガのコンビでゴールに迫るが、ゴール前の混戦でジュニオール・サントスが倒されたプレーで笛はならず。

一方、後半半ばを過ぎて完全に逃げ切りを意識した横浜FCは、やや幸運な形からダメ押しの3点目を奪う。85分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーの佐藤が低弾道のボールを入れると、ニアサイドでDFに当たってコースが変わったボールがファーサイドのDF染谷に当たってゴールネットを揺らした。

その後、柏の決死のパワープレーを危なげなく凌いだ横浜FCが、13年ぶりに復帰したJ1の舞台で待望の初白星を手にした。一方、柏は再開後のホーム連戦で連敗となった。

柏レイソル 1-3 横浜FC

【柏】

呉屋大翔(前44)

【横浜FC】

斉藤光毅(前21)

松浦拓弥(後2)

OG(後40)