明治安田生命J1リーグ第3節、サンフレッチェ広島vs大分トリニータが8日に行われ、1-2で大分が勝利した。 前節はヴィッセル神戸と対戦し、3発快勝で開幕2連勝を収めた広島。その一戦では攻撃のキーマンになるはずだった柏が早々に負傷し、浅野雄…

明治安田生命J1リーグ第3節、サンフレッチェ広島vs大分トリニータが8日に行われ、1-2で大分が勝利した。

前節はヴィッセル神戸と対戦し、3発快勝で開幕2連勝を収めた広島。その一戦では攻撃のキーマンになるはずだった柏が早々に負傷し、浅野雄也を緊急登板する事態に。だが、浅野拓磨の弟として知られるこの伏兵がチーム2点目となるJ1初ゴールで勝利に貢献。今節は引き続き柏の不在を埋める。

対する大分は、前節のサガン鳥栖との九州ダービーを制し初白星。途中出場の田中達也が2得点を挙げる活躍で勝利に導いた。今節はその田中が先発入り。また、2試合連続でスタメン入りした渡は古巣対決となる。

[3-4-2-1]のミラーゲームとなった試合は開始10分に動く。敵陣右サイドでボールを奪った広島は、素早くL・ペレイラがパスを呼び込みボックス内へ。中へパスという選択肢もあったが、迷わず右足を振り抜きネットを揺らした。L・ペレイラはこれで3試合連続ゴールとなった。

その後は中盤での潰し合いが続き、なかなかシュートシーンは訪れない。大分は30分手前に田中が左サイドを突破しチャンスメイクするが、パスを受けた町田のシュートはブロックされた。

失点を除けば押し気味に進める大分だが、41分にハイネルとの接触で町田が左膝を負傷。自ら交代のサインを出し、香川と交代した。思わぬアクシデントとなったが、大分の流れを渡さずボールを支配。前半アディショナルタイムには度のシュートが飛び出したが、ここまで無失点の堅牢な守備を誇る広島を脅かすまでには至らない。

1点ビハインドの大分はトップを伊佐から知念に代えて後半へ。51分にCKから井上がミドルシュートを放つが、GK大迫がビッグセーブ。一方の広島は先制以降はなかなか攻撃のチャンスがなかったが、L・ペレイラやドウグラス・ヴィエイラが立て続けに3本のシュートを放ち、ギアを入れ直す。

63分、ここで広島は浅野の森島を下げて藤井と東を投入。相手の攻撃を凌いで反撃に出ると71分、佐々木のクロスを受けたハイネルのシュートがクロスバーを直撃。飲水タイムを挟んだ直後も川辺のシュートでゴールに迫る。

75分前後には、両チームとも2枚替えを行いリフレッシュさせる。83分には、広島はハイネルを下げて茶島をピッチへ。茶島はこれがJ通算100試合目となった。

このまま逃げ切りたい広島だったが85分、大分が左サイドから入れたクロスに対し、GK大迫が中途半端に飛び出したために荒木が対応を誤り、途中出場の高澤にバックヘッドで流し込まれてしまった。

ここからさらに攻勢を強める大分は、同点弾の高澤や途中出場の三平がシュートを放つが、どちらもGK大迫がビッグセーブ。

だが、勢いづいた大分は後半アディショナルタイム、左サイドの香川のクロスを知念がスルー。背後から飛び出した三平が押し込んで土壇場で逆転に成功した。

そして、試合はここで終了。大分が無失点の広島から2点を奪って逆転勝利を収めた。