先日、破産手続きを申請したチャンピオンシップ(イングランド2部)のウィガンに関して、地元のラグビーチームが買収に動いているようだ。イギリス『ミラー』が伝えている。 ウィガンは今月に入って破産申請がイギリス各メディアから報じられた。新型コロナ…
先日、破産手続きを申請したチャンピオンシップ(イングランド2部)のウィガンに関して、地元のラグビーチームが買収に動いているようだ。イギリス『ミラー』が伝えている。
ウィガンは今月に入って破産申請がイギリス各メディアから報じられた。新型コロナウイルスによる財政難という分析もある中で、破産手続きを進めた『ベグビーズ・トレーナー』社のポール・スタンリー氏は、現オーナーから入ってくるはずだった資金がなかったからだと主張している。
破産手続きと同時に新オーナーの募集をかけていたウィガンに救いの手を差し伸べたのが、同じウィガンの街を本拠地とするラグビーチーム「ウィガン・ウォリアーズ」だった。1872年に創設されたウィガン・ウォリアーズは、北半球における最高位のラグビーリーグと言われるイングランドのスーパーリーグで22回の優勝を誇り、世界一にも4度輝いている。
このウィガン・ウォリアーズと、フットボールのウィガン・アスレティックはDWスタジアムを共同で使用する関係で、今回のウィガン・アスレティックの破産申請を受けて「地元で所有される方が良いだろう」とウォリアーズのイアン・レナガン会長が買収に乗り出したという。
この度、ウィガン・ウォリアーズは声明で「ウィガン・ウォリアーズとウィガン・アスレティックはどちらも地元のスポーツ機関である。今回の件は、この2つの素晴らしいクラブの所有権をひとつの屋根の下にまとめ、それぞれが以前と同じように独立して運営していくユニークな機会になると信じている」とコメントしている。
買収に関してはすでにウィガン・ウォリアーズがリードしているようで、ウィガン評議会も強く支持している模様だ。
なお、ウィガン・アスレティックはリーグ戦41試合を消化した時点で勝ち点「50」の16位に位置。破産手続きを行ったことで勝ち点剥奪の可能性が高く、降格の危機に瀕している。