ミランを率いるステファノ・ピオリ監督は、絶対的王者ユベントスを相手に鮮烈な逆転勝利を挙げたチームを称賛している。『フットボール・イタリア』が伝えている。 再開後のリーグ戦を3勝1分けとしている好調の6位ミラン(勝ち点46)は、7日に行われた…

ミランを率いるステファノ・ピオリ監督は、絶対的王者ユベントスを相手に鮮烈な逆転勝利を挙げたチームを称賛している。『フットボール・イタリア』が伝えている。

再開後のリーグ戦を3勝1分けとしている好調の6位ミラン(勝ち点46)は、7日に行われたセリエA第31節で首位ユベントス(勝ち点75)をホームで迎え撃ち4-2の逆転勝利を飾った。

試合はオープンな立ち上がりとなった中、FWクリスティアーノ・ロナウド、FWズラタン・イブラヒモビッチと両エースが相手ゴールに迫るも、前半はゴールレスで終了。だが、迎えた後半は地力の差か、ミランは立ち上がりの10分でMFアドリアン・ラビオ、C・ロナウドに連続ゴールを許して瞬く間に2点のビハインドを負うことに。

それでも、好調のホームチームはここから見事なリバウンドメンタリティを発揮。59分に古巣対戦のDFレオナルド・ボヌッチのハンドによって得たPKをイブラヒモビッチが決めると、66分にはMFフランク・ケシエのゴールで同点。これで完全に勢いづくと、67分にFWラファエル・レオン、80分にFWアンテ・レビッチとアタッカー2人にゴールが生まれ、ユベントスに今季4つ目の黒星を与えた。

同試合後、圧巻の逆転勝利に導いたピオリ監督は、イタリア『DAZN』で選手たちが示したメンタリティ、チームへの献身を称賛している。

「すべての称賛は我々のプレーヤーに向けられるべきだ。彼らは信じられないほどのメンタリティとスピリットを示してくれた。困難な状況においても、彼らは一丸となって反撃の機会を窺い、信じることを止めなかった。そして、この素晴らしい勝利という結果で報われることになった」

「これは我々がミラネッロで毎日やってきた仕事の結果でもある。我々はここ最近まで、順位表が自分たちのクオリティを反映していないことを理解していた。そして、そういったしがらみを離れ、自分たちだけに集中し、自分たちにやれることだけに取り組んできた」

「今ではチーム全員がより頼りになる存在になっている。彼ら全員が自分たちが何をすべきかを理解してくれている」

「このチームのメンタリティが徐々に変化をもたらし始めている。そして、自分たちで常にエネルギーを注ぎ続けなければならない部分でもある」

「今シーズンは非常に珍しいシーズンだ。次はナポリとの対戦となるが、今日の勝利に満足すると同時に次のテストを楽しみにしている」

ユベントス戦で劇的な勝利を飾った一方、現在ミランでは『レッドブル・グループ』で働くラルフ・ラングニック氏の新指揮官招へいの噂で持ち切りとなっている。だが、ピオリ監督は不透明となっている自身の去就に関しては明言を避けている。

「遠く離れた将来のことを考えてはいない。今、私が考えているのは次の試合のこと。満足感を与えてくれる素晴らしいプレーヤーと共に働くことだけだ」

「今、我々はようやくチームになった。互いをよく知り合うことで、長所や短所を共有し始めている。私自身、ここでとても幸せを感じているし、ここでの仕事を誇りに思っている。そして、できるだけ良い順位でシーズンを終えたいと思っている」

「8月3日(シーズン終了後)以降に、何かが起こることはわかっているが、自分の将来については考えていない。私にとっては今、自分が取り組んでいることが最も重要であり、自分ではコントロールできない事柄について考え、エネルギーを浪費する余裕なんてないよ」