スイス・バーゼルで開催されている「スイス室内」(ATP500/10月24~30日/賞金総額170万1320ユーロ/室内ハードコート)のシングルス1回戦で、第1シードのスタン・ワウリンカ(スイス)が劣勢を覆し、世界ランキング119位の同胞…

 スイス・バーゼルで開催されている「スイス室内」(ATP500/10月24~30日/賞金総額170万1320ユーロ/室内ハードコート)のシングルス1回戦で、第1シードのスタン・ワウリンカ(スイス)が劣勢を覆し、世界ランキング119位の同胞、マルコ・キュードネリを6-7(1) 6-1 6-4で破り、2回戦に駒を進めた。  この試合に先立ち、第2シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と第6シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が、それぞれ第1セットを取りながらも挽回されて、早期敗退を喫していた。  ワウリンカは、地元スイスの大会で2012年から4年連続での初戦負けという記録に、ついに終止符を打った。同じくスイスにはロジャー・フェデラーがいるが、ディフェンディング・チャンピオンで過去7度優勝の彼は、(2005年を除き)1998年から16年出場してきたこの大会に、今年は故障のため出場できない。  世界3位のワウリンカは、デビスカップのチームメイトであるキウドネリに対して、5度目のマッチポイントで16本目のサービスエースを決めて勝利をつかんだ。ワウリンカは次の2回戦で予選勝者のドナルド・ヤング(アメリカ)と対戦する。  第4シードのラオニッチは自分より87位もランキングの低い、予選勝者のリカルダス・ベランキス(リトアニア)に6-3 3-6 3-6で敗れた。これにより、彼がいたドローのボトムハーフは皆に勝ち抜くチャンスが開けたが、その中でラオニッチに次いでランキングが高いのが、第3シードの錦織圭(日本/日清食品)だ。  26歳のベランキスは、2年前のモスクワでもラオニッチを倒しており、これで、彼のトップ10に対する勝利数は2勝に更新された。  一方、ディミトロフは37位のジル・ミュラー(ルクセンブルグ)に反撃の隙を与えてしまい、10本あったブレークポイントのうち、ひとつしかものにできず、7-6(9) 4-6 4-6で敗れた。(C)AP(テニスマガジン)