インテルを率いるアントニオ・コンテ監督が、ボローニャ戦での逆転負けに憤っている。『フットボール・イタリア』が伝えている。 前節、格下ブレシア相手に6-0の大勝を収め2連勝中の3位インテルは、5日に行われたセリエA第30節で11位のボローニャ…

インテルを率いるアントニオ・コンテ監督が、ボローニャ戦での逆転負けに憤っている。『フットボール・イタリア』が伝えている。

前節、格下ブレシア相手に6-0の大勝を収め2連勝中の3位インテルは、5日に行われたセリエA第30節で11位のボローニャをホームで迎え撃った。

試合は前半の22分にMFアシュリー・ヤングの左クロスの流れからFWロメル・ルカクのゴールで先制に成功。その後はDF冨安健洋とのマッチアップで優位に立ったヤングを起点に攻勢を続け、1点リードで試合を折り返した。

迎えた後半は58分に主審への暴言で相手MFロベルト・ソリアーノが一発退場となり、数的優位を手にした中、直後の61分にPKを獲得。これで勝利に大きく近づくかに思われたが、キッカーのFWラウタロ・マルティネスが相手守護神ウカシュ・スコルプスキのビッグセーブに遭い、追加点のチャンスを逸した。

すると、このPK失敗で流れを失ったホームチームはDFアレッサンドロ・バストーニの退場もあり、FWムサ・ジュワラ、FWムサ・バロウの若きガンビア人コンビの躍動を許し、74分、80分に連続失点。その後の反撃もGKスコルプスキに阻まれ、ホームで痛恨の逆転負けとなった。

同試合後、選手全員とジュゼッペ・マロッタCEOと共にロッカールームで長時間のミーティングを敢行した後、コンテ監督はイタリア『DAZN』のインタビューに応対。「自分たちがスクデット獲得のプロジェクトに相応しい存在であるかを改めて理解する必要がある」と、自身を含めチーム全体への憤りを口にしている。

「今日、何が起きたかは明白であり、私の口から話すことはあまりない」

「我々全員が責任を負う必要がある。まず監督を務める私自身、そしてピッチに立つプレーヤーだ。今日、我々はボローニャに試合(勝利)をプレゼントしたと思っている。こういったことは今回が初めてではない。それは中断前、再開後と頻繁に起こっている問題だ」

「今日に関しては幾つかの状況に関してしっかりと評価すべき部分があった。PKをセーブされた後に生じた幾つもの問題を説明するのは難しい。我々は依然として10人の相手と戦っていたのだからね」

「ただ、10人の相手に対して試合をコントロールしていた中でチャンスを決め切れなかった部分に関しては大きな問題だとは捉えていない。完璧にコントロールできていたからだ」

「ただ、こういった試合は今回が初めてではなく、私自身、プレーヤーの双方が、問題解決のために自問自答していく必要がある」

なお、インテルは今シーズンのリーグ戦でリードした状況から18ポイントを取りこぼしており、精神面の問題を指摘する声も上がっている。

「私に言えることは、シーズン終了まで私を含め全員がインテルという偉大なクラブに所属しているということを証明していかなければならない。それは私を含め全員に当てはまることだ」

「もし、我々がスクデット獲得、かつての栄光を取り戻したいと考えているのであれば、自分たちがそれに相応しい存在であるかを改めて理解する必要がある」

また、この敗戦により、首位ユベントスとの勝ち点差が「11」に開き、4位のアタランタとの勝ち点差が「1」に縮まった中、逆転でのスクデット獲得の可能性について問われると、「今日のような試合、先日のサッスオーロ戦でのドローを考えれば、それ(スクデット)は厳しい。我々はできるだけ早くチャンピオンズリーグ出場権を手にする必要がある。そして、ミスを減らすように努めていく」と、今季の目標を下方修正している。