ドジャースの前田健太投手が、選手間投票で決まる米誌「スポーティング・ニューズ」の個人賞でナ・リーグの新人王投票3位に入った。同僚のコリー・シーガー内野手が圧倒的な得票数で1位。■選手間投票で3位選出、元阪神のカージナルス呉昇桓は5位に入る …

ドジャースの前田健太投手が、選手間投票で決まる米誌「スポーティング・ニューズ」の個人賞でナ・リーグの新人王投票3位に入った。同僚のコリー・シーガー内野手が圧倒的な得票数で1位。

■選手間投票で3位選出、元阪神のカージナルス呉昇桓は5位に入る

 ドジャースの前田健太投手が、選手間投票で決まる米誌「スポーティング・ニューズ」の個人賞でナ・リーグの新人王投票3位に入った。同僚のコリー・シーガー内野手が圧倒的な得票数で1位。驚異のルーキーが順当に同誌の新人王に選出されたものの、先発ローテーションを支えた前田への評価も高かった。また、ナ・リーグの最優秀監督賞にはドジャースのデイブ・ロバーツ氏が選ばれた。

 前田は今季、ルーキーながらチームでただ一人、先発ローテーションを1年間守った。32試合に登板し、16勝11敗、防御率3.48の好成績をマーク。エース左腕カーショーらが負傷離脱する中、ドジャースのナ・リーグ西地区4連覇に大きく貢献した。

 一方で、開幕前からメジャーNO1プロスペクト(若手有望株)と評価されていたシーガーは、遊撃手として157試合に出場して打率.308、26本塁打、72打点と活躍。こちらも優勝の原動力となっており、MVP級の成績で文句なしの同誌新人王となった。MLB機構の新人王も確実と見られている。

 球団公式サイトの担当記者ブログでは、ロバーツ監督が「彼のようなインパクトや成長をみせたルーキーとは出会ったことがなかった。彼は年間通じて、我々にとって最も安定感のある選手であった。守備の花形として毎日プレーしてくれた」と絶賛したことを紹介。記事でも「けが人続出のドジャースにとっては、シーガーの安定感が成功への大きな鍵となった」と伝えている。

■最優秀監督のロバーツ監督は「MLB最多606回の投手交代」

 記事によると、ドジャースの選手で同誌の新人王に輝いたのは、1995年の野茂英雄以来。過去には、2000年に佐々木主浩投手(マリナーズ)、2001年にイチロー外野手(マリナーズ)も選出されている。

 また、シーズン途中からクローザーを任された元阪神の呉昇桓投手(カージナルス)も5位にランクイン。2位はナショナルズのトレア・ターナー、4位はロッキーズのトレバー・ストーリーだった。

 同じ記事では、最優秀監督賞に輝いたロバーツ監督について「今季球団初のアフリカ系アメリカ人監督となったロバーツ監督は、30球団で最多の28選手が故障者リスト入りする中、91勝を挙げた」と苦しい台所事情で好成績を挙げた手腕を評価し、「故障もありロバーツはMLB最多606回の投手交代と、球団記録の55選手を起用することになった」と紹介している。

 先発左腕のリッチ・ヒルは「彼は勝利を目指すための良い環境を作ったと思う。どんな状況でも勝利へ向かう舵取りをする存在だ。ドアもいつも開けていてくれるし、とても話しやすい。最高峰の舞台で彼もプレーしていたということもあり、成功のために日々何をするべきか理解があるね」と指揮官に全幅の信頼を寄せていたことを明かしたという。