愛媛が長沼洋一のJ初ゴールなどで連勝、数的有利の磐田は猛攻もドロー、数的不利の東京Vは追いつきドロー《J2》

5日、明治安田生命J2リーグ第3節の3試合が行われた。 ◆上原のFK弾で追いついた磐田、岡山は数的不利の中しぶとくドロージュビロ磐田vsファジアーノ岡山は、1-1の引き分けに終わった。先制したのは岡山。13分、上門が自陣で粘ってボー…

5日、明治安田生命J2リーグ第3節の3試合が行われた。

◆上原のFK弾で追いついた磐田、岡山は数的不利の中しぶとくドロー

ジュビロ磐田vsファジアーノ岡山は、1-1の引き分けに終わった。

先制したのは岡山。13分、上門が自陣で粘ってボールを持ち出すと右サイドを上がった椋原へパス。フリーの椋原はボックス横までボールを運ぶと、グラウンダーのパスをボックス手前中央の清水へ。清水は、コースを狙い右隅に蹴り込んで岡山が先制する。

岡山の1点リードで前半を折り返すと磐田は後半に反撃。67分、大森がダイレクトでスルーパスを出すと前線に抜け出す小川へ通る。小川がボックス内に侵入しようとしたところで田中が後ろから倒しFKを獲得。田中はこのファウルで一発退場となった。

磐田はこのFKのチャンスを上原が壁の上を越す柔らかいシュートで狙うと、クロスバーに当たってラインを割り、同点に追いつく。

数的有利に立った磐田はここから猛攻。小川を中心に攻め込むと78分、自陣からのカウンターを仕掛けると、小川がボックス内左からシュート。これはGKポープ・ウィリアムズがセーブ。こぼれ球を松本が詰めるも、再びGKがセーブ。最後はルキアンが詰めるが、DFが身体を張って守り、ゴールとはならない。

磐田は80分にルリーニャを投入すると、直後のプレーで上原が右サイドへ展開。小川がダイレクトでグラウンダーのクロスを送ると、ルリーニャがフリーで飛び込むも、ミートせず枠を外れる。90分にも上原の浮き球のパスをボックス内でルリーニャがバックヘッド。GKを外したシュートがゴールに向かうが、濱田がライン上でクリアし、逆転とはならない。

岡山は最後まで体を張ったプレーで何とか失点を防ぎタイムアップ。1-1のドローに終わった。

◆数的不利の東京Vが佐藤優平のゴールで追いつきドロー

栃木グリーンスタジアムで行われた栃木SCvs東京ヴェルディは、1-1のドロに終わった。

開幕連敗の栃木と、1敗1分けの東京Vによる今季初白星を懸けた一戦は、前半から互いの特長が出る展開に。ホームの栃木は矢野を起点としたロングボールとロングカウンターを起点に攻撃を構築。19分には榊の左足の直接FKが右ポストを叩く場面も。一方、東京Vは徐々にボール保持率を高めて攻勢に転じたが、最後の場面でなかなかうまくいかない。

しかし、後半の立ち上がりに試合は大きく動く。東京Vの自陣でのミスパスを奪ったショートカウンターから栃木に決定機が生まれると、決死のゴールカバーに入ったDF高橋の手にボールが当たり、決定機阻止での一発退場に。さらに、このPKをキッカーの榊が冷静に決めて栃木が待望の今季初ゴールを挙げた。

先制点を許した挙句、数的不利まで背負ったヴェルディは苦しい状況に。だが、失点直後に福村を入れて4バックに変更すると、この采配がハマる。57分、右サイド深くに侵攻した山下のクロスが左サイドに流れると、これを回収した福村が丁寧に折り返す。これをボックス手前に走り込んできた佐藤優が見事な左足のダイレクトシュートで合わせた。

1-1のタイに戻った試合はここから一進一退の攻防を見せたが、互いに最後の場面で決め手を欠き、試合はこのままタイムアップを迎えた。栃木は開幕からの連敗をストップしたものの、初白星を逃がす結果となった。

◆長沼のJ初ゴールなど、愛媛が3発快勝

レノファ山口FCvs愛媛FCの一戦は、0-3で愛媛が勝利。再開後2連勝となった。

互いに攻めあぐねる中迎えた前半アディショナルタイム2分、CKからのクロスをGKの前で田中が足で触ると、西岡大志に当たって入り、愛媛が先制する。

後半開始から互いに選手を入れ替えると54分、山口はゴール正面でFKを獲得。サインプレーから最後は高井がブレ球のシュートを放つが、GK岡本がパンチングで逃れる。

56分には愛媛が決定機。山瀬の横パスを森谷がスルー。走り込んだ西岡大志が左足でシュートも、GK吉満がセーブする。

追いつきたい山口はユーリを中心に攻め立てるもゴールが遠く。一方の愛媛は88分に長沼がドリブルで持ち込むと、そのままループシュートを決めてJ初ゴールを記録。89分には途中出場の有田もループシュートを決めて試合を決定づけ、0-3で勝利した。

◆明治安田生命J2リーグ第3節

7/5(日)

ジュビロ磐田 1-1 ファジアーノ岡山

栃木SC 1-1 東京ヴェルディ

レノファ山口FC 0-3 愛媛FC