11日発表のISUアワード、アンベーシ氏も寸評に指摘 国際スケート連盟(ISU)は、新設したフィギュアスケートの年間表彰「ISUスケーティング・アワード」の各部門の受賞者を11日に発表する。男子の羽生結弦は「最優秀選手」と「ベストコスチュー…
11日発表のISUアワード、アンベーシ氏も寸評に指摘
国際スケート連盟(ISU)は、新設したフィギュアスケートの年間表彰「ISUスケーティング・アワード」の各部門の受賞者を11日に発表する。男子の羽生結弦は「最優秀選手」と「ベストコスチューム」の2部門でノミネートされているが、その際の紹介文に対してファンからは不満の声があった。同様に海外識者からも「正しい評価ではない。悲しいことだ」と指摘されている。
年間表彰の「最優秀選手」部門にネイサン・チェン(米国)、ガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン(アイスダンス・フランス)とともにノミネートされている羽生。「ユヅル・ハニュウ」を支持する声が国内外から多く上がる中で、問題視されているのはノミネート選手への寸評だ。
ISUは公式サイト上にアワード用の特設サイトを作り、それぞれの選手の経歴などに触れている。羽生については「ユヅル・ハニュウは日本男子初の五輪金メダリストであり、史上初めて大会で4回転ループを成功させ、合計300点を超えた選手。彼は世界選手権で2度優勝し、四大陸選手権も優勝。グランプリファイナルでは4度メダリストとなり、日本選手権も4度制している。彼はジュニア世界選手権とジュニアGPファイナルでも優勝しており、世界でも最も勲章を獲得している選手の一人だ」となっている。
しかし五輪連覇の記述はなく、実際にはGPファイナルで4連覇を達成し、6度メダリストになっていることから、実績との整合性が取れていないという声が上がっていた。
紹介文に指摘「正しい評価ではない。とても悲しいことだ」
これについて同様の指摘をツイートしているのは、ユーロスポーツのイタリア人解説者マッシミリアーノ・アンベーシ氏だ。
同氏は「ユヅル・ハニュウが五輪では1952年以来となる個人金メダル2つを獲ったことを省略してはならない。同じように、男子でGPファイナル4連覇を果たした唯一の選手であることを知らないなんてありえない。正しい評価ではない。とても悲しいことだ」とつづり、より的確な実績を伝えている。
これに海外のフィギュアファンも同調。「すごく腹立たしい……」「びっくり。ISUのド素人みたいな行動にうんざり。発表する前に、出来レースの匂いがしてる」「フィギュアに近い人の中で、この茶番劇に声を上げてくれたのはあなただけ。他のファンにも伝えてくれてありがとう」などとコメントが続々と集まっている。(THE ANSWER編集部)