トップ8によるエリート大会「WTAファイナルズ」（10月23～30日／シンガポール／賞金総額700万ドル／室内ハードコート） の初日、第1シードのアンジェリック・ケルバー（ドイツ）が第7シードのドミニカ・チブルコバ（スロバキア）を苦労の…

　トップ8によるエリート大会「WTAファイナルズ」（10月23～30日／シンガポール／賞金総額700万ドル／室内ハードコート） の初日、第1シードのアンジェリック・ケルバー（ドイツ）が第7シードのドミニカ・チブルコバ（スロバキア）を苦労の末に7-6(5) 2-6 6-3で破り、まず一勝をあげた。

　先月、世界ランキング1位の座についたケルバーはチブルコバが最終的に屈するまで、2時間17分にわたる戦いを繰り広げた。

 「私たちの双方が本当にいい試合をしたと思うわ。特に第1セットで」とケルバー。「勝つためにはベストのプレーをしなければならないこの大会だけに、こんなふうにスタートできてよかったと思う。いい大会の滑り出しだわ」。

　この試合に先立ち、第3シードのシモナ・ハレプ（ルーマニア）は第6シードのマディソン・キーズ（アメリカ）を6-2 6-4で下してラウンドロビンの初戦に勝っていた。

　これでレッドグループではケルバーとハレプが1勝0敗、キーズとチブルコバが0勝1敗となった。火曜日にはケルバーがハレプと対戦し、そして、ともにWTAファイナルズ初参戦のチブルコバとキーズが対戦する。

　ケルバーはこの日の試合で29本のウィナーを奪い、32本のアンフォーストエラーをおかした。一方のチブルコバは36本のウィナーを奪い、34本のアンフォーストエラーをおかしている。

　チブルコバは第1セットの第1ゲームでサービスを落とし、それによってケルバーは4-3までリードした。しかし、第8ゲームで2度目のダブルフォールトをおかしてこのサービスゲームを落とすと結局タイブレークへもつれ込み、最終的にケルバーがこのセットを取ることに成功した。 「最初、私は興奮しすぎていた。でも数ゲーム後には自分のテニスをプレーし始めていた」とチブルコバ。「本当に競った、厳しい試合だった。この手の試合で勝負を分けるのは、ほんの小さなことなのよ」。 　第2セットではチブルコバがたちまち4-0とリードし、ケルバーを圧倒。第3セットでもチブルコバは一時2-0とリードしたが、続く6ゲームのうち5ゲームを落として最終的に敗れることになった。 　今季はケルバーにとって際だったシーズンだった。全豪と全米で2つのグランドスラム・タイトルを獲り、そしてリオ五輪では銀メダルを獲得。ケルバーは過去に2012、2013、2015年にもWTAファイナルズに出場しているが、これまで一度もラウンドロビンを勝ち上がったことがない。(C)AP