スイス・バーゼルで開催されている「スイス室内」(ATP500/10月24~30日/賞金総額170万1320ユーロ/室内ハードコート)のシングルス1回戦で、故障により3週間プレーをやめていた錦織圭(日清食品)がドゥサン・ラヨビッチ(セルビ…

 スイス・バーゼルで開催されている「スイス室内」(ATP500/10月24~30日/賞金総額170万1320ユーロ/室内ハードコート)のシングルス1回戦で、故障により3週間プレーをやめていた錦織圭(日清食品)がドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を7-5 6-1で下して復帰戦を勝利で飾った。  第3シードの錦織はロジャー・フェデラー(スイス)の故郷で行われるこの大会の開会式のあと、センターコートで第1試合をプレーした。今大会は7度の優勝を誇るフェデラーだけでなく、年内は故障からの回復に努めることを決めたラファエル・ナダル(スペイン)も欠場している。  大臀筋を痛めて楽天ジャパンオープンを途中棄権した錦織は、世界ランキング77位のラヨビッチをすんなりと退けた。  両者がサービスキープを続けて6-5のあと、錦織がラヨビッチのサービスをブレークして7-5でセットを先取した。さらに錦織は第2セットで2度のブレークを果たし、ラヨビッチの守備的なロブが屋根に当たった瞬間に試合をものにした。  第4シードのマリン・チリッチ(クロアチア)はミカエル・ユーズニー(ロシア)を6-4 6-2のストレートで退けた。  2014年全米チャンピオンのチリッチは11本のサービスエースを決め、ファーストサービスを軸に相手を圧倒して、わずか66分で勝利をおさめた。  83位のドナルド・ヤング(アメリカ)は予選を勝ち上がって本戦入りし、イリヤ・マーチェンコ(ウクライナ)を6-4 6-2で破った。ヤングは2回戦で第1シードのスタン・ワウリンカ(スイス)とワイルドカード(主催者推薦枠)で出場のマルコ・キュードネリ(スイス)の勝者と対戦する。  今年の全米チャンピオンであるワウリンカは、同胞対決で大会をスタートさせる。

 今大会2度の優勝経験を持つフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)はワイルドカードでの出場で、水曜日に初戦をプレーする。デル ポトロは先週のストックホルムで2014年1月以来、33ヵ月ぶりのツアー優勝を果たしたばかりだ。(C)AP(テニスマガジン)